旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

ライフヒストリーは突然に

2017-06-30 04:35:16 | 教育
北大病院からの研修医。今年二人目で。ようやく宿題の「ライフヒストリー」を見せてもらいました。

うーん。すばらしい物語。涙なみだ、

大変だったんだろうなあと想像しつつ、何も知らなかった患者さんの物語。
無知の知  を自覚して生きなくちゃ

死の豊かさ

2017-06-29 06:16:25 | 地域協働
昨晩、札幌市在宅医療協議会(坂本仁会長)のお招きで、講演をいたしました。

「ヘルスケア新時代における在宅医療」のテーマでした。

保健活動のたくさんの無駄を減らして、ていねいな在宅看取りに力を注ぐ。

死の近づいた人が死者との交流できること、死後なお続く家族への想い・・・死を豊かにできれば
子どもたちに伝わることも変わる

北大在職時代、学生たちが在宅医療実習でお世話になった先生方との再会
何よりも、大病院の先生方も参加してくださったこと
準備不足でしたが、とてもあたたかい時間を共有できました。

特養での看取り

2017-06-02 00:32:53 | 診療
この頃、患者さんを見送る機会が重なりました。

30日1日深夜1時過ぎに起こされました。

特にきのうは特養での看取りです。

命が短いと感じたのは3か月前でした。食べることも 飲むことも しなくなって
約1週間。すごい生命力でした。

「じいさん  なかなか 迎えに来ないわ
まじめな いいじいさんでな ただただ一所懸命で ふたりで働いた」
と幾度も幾度も繰り返した。   貯金通帳のことで ときどきは 怒ったりしたけれど
とても  かわいい   笑顔の素敵な人でした
  おじいさん きっと 抱きしめてくれるね


そうだ   特養のユニットに入ったとき  深い尊敬の気持ちと自分の無知を恥じた

なぜって  うす暗いところで   介護員の方が 部屋に案内してくださったのです。

1ユニット10名をひとりで看てる  と思ったら大間違い
彼はひとりで 夜間 2ユニット  20人を看ている

やあ  簡単に 「特養で 看取りを」って お願いしててごめんなさい。
20人看ながら  永眠された人に 寄り添う  の   難しい
  深い  尊敬が 湧いてきた 深夜でした

さっぱり  最近は 書かないこのブログ  閲覧件数が100万回を 突破しました
読んでくださっている皆様  本当にありがとうございます。