旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

家庭医研修のこれから

2011-11-27 18:12:53 | 学会活動

昨日は朝遅刻しながらプライマリ-ケア連合学会の専門医に関するワークショップに顔を出し、昼には心療内科学会の総会に体を出して、ランチョンに潜り込み、弁当食べて、昼寝して、またワークショップに戻りました。

家庭医療専門医養成のため、プログラムを増やす(指導施設を増やす)、研修医を増やしたいと皆考えているのですが、どのような戦略を立てるか、ただ数だけ増やせばよいというものではないでしょう。

プログラムはこの数年、70から128に増えましたが、参入する研修医は80を少し超える程度、一定してしまって増加はありません。毎年80ずつ増えればよしとする考えもないではありませんが。

昨日問題になっていたのは研修責任者の中には「家庭医って何?」という方もいるとのこと。家庭医療やプライマリ-ケアの哲学が分かっていない人が責任者。これは急ぎ過ぎた結果でもあり、指導者教育ができてない証左でしょう。

研修の中心になっているのが診療所よりも病院ということも歪を生み出しているかもしれません。もっと、これまでプライマリ-ケアに取り組んできた経験者のところで研修できる。つまり、開業してきた先生方を生かす方法もあるでしょう。

まだまだ、議論が必要で、学会の研修関連の委員会メンバーと役員が討論する機会を来年1月9日に行うことにしました。