旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

診療報酬同時改定と病院医療

2011-11-06 17:15:44 | できごと

昨日の午後は日本医療企画の依頼を受けて札幌で講演しました。

与えられたテーマは「地域医療の立て直しに不可欠な総合医の育成」でした。病院医療の生み出した歪を直視し、診療所ばかりでなく小病院も総合診療に関わっていただきたい。在宅医療や一次救急で患者の不安感・孤独感を和らげる診療をしていくこと。チームの活用。在宅や福祉施設での看取りが重要と述べました。

西澤寛俊先生は全日本病院協会の会長、そして中医協(診療報酬を決める組織)委員を務めています。

2025年あたりの人口変化を踏まえた改定のしくみがよくなってきたこと。前回のプラス改定で経営が良くなった病院が多く、今回もプラス改定にしたい。被災地は加点であると患者負担も増えるので、医療機関への補助を強力に進めるべきことなどを話された。

社会医療法人北斗理事長の鎌田一先生は民間病院で最先端医療展開を、社会医療法人高橋病院理事長の高橋一先生は医療介護が連携したIT支援システムを、仙台往診クリニックの川島孝一郎先生は治らない病気の人をどう在宅で支えるかをお話しされました。

中小病院医療もどう変わらねばならないかを参加者は考える機会になったのでは、と思いました。