旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

北海道介護支援専門員協会の研修会

2013-11-30 23:12:01 | ケアマネジメント
午後から北海道介護支援専門員協会の研修会に招かれての講演です。

北海道協会は介護支援専門員の資格を持つ人の0.8%の組織率だそうで、苦戦しています。

ぼくからは「夕暮れガイド ケアマネジャーへの期待」を、橋本泰子先生から「入居施設の介護支援専門員に期待される役割」と題しての講演をいたしました。

橋本先生のお話では介護支援専門員を介護福祉施設に導入したことの経緯や役割、特に施設と地域とのつながり、施設ケアマネジャーと相談員の役割分担などがありました。

ケアマネジャーは小泉厚生大臣時代に日本語に無理に訳さなければならなかったこと、その際「介護支援専門員」と訳が多くの誤解を生んでしまったのでは? というお話は橋本先生がしばしばされます。「生活支援専門員」のほうがよかったのではないかとのこと。 なるほど。

ぼくは人生の夕暮れ時にガイドさんがいたらどんなにいいだろうかという話。認知症の人のケア、人生最期では死をもっともっとポジティブに考えられないか、片山恭一さんの「延命の先は虚無」を引用して話しました。


かたるべの森美術館

2013-11-29 23:29:35 | 日記
当麻駅前のまさ屋旅館を出て、午前中はかたるべの森全体を見学です。

文字通り「森」の中に木工、陶芸、コンサートホールなどがあり、現在の通所者は60人くらい.自宅からの通所が難しい重度の障がいの方のためのグループホームだけは市街地にあります。

作品はなかなかユニークですばらしい。芸術的な才能ある人もいるのです。

特に伊香牛小学校を利用した美術館は横井先生の思いが花開いています。

おそらくさりげなく描いた絵画や文字がぼくたちに問いかけてきます。

・・・・・・・

展示の仕方ひとつで作品が輝きを放つ  環境で作品が変わるということでしょうか?

美術館のレストランで五目チャーハンとコーヒーをごちそうになって、いざ東川町へ。

平成25年度第3回東川町地域包括支援連絡会議のなかで「地域医療・介護の連携」の話をしました。地域住民の方も参加しておられました。

はじめて東川町にお邪魔したのは平成9年くらい。平成11年には介護保険制度スタートの準備を少し手伝いました。

町の皆さん元気です。診療所も新しい医師が加わってよかったですね。




当麻町かたるべの森へ

2013-11-28 23:31:53 | 地域協働
地域福祉の大家である横井寿之先生にお招きをいただいて、当麻町に来ました。

はじめてお会いしたのは1994年仙台です。当時浅野史郎宮城県知事が「宮城の福祉を考える100人委員会」を設置したのです。北海道から横井先生、小山内美智子さん、小尾和子さんが参加されました。

横井先生は大学時代の恩師の言葉「地域福祉はフロンティア。道に悩んだら、より困難なほうを選び働け」を忠実に守ってきました。伊達市の知的障がい者施設を皮切りに、剣淵町、そして教授として北海道医療大学に勤務し、その後かたるべの森施設長を務めています。

約40名の職員がいきいきと働いています。

この施設には入所施設がありません。利用者の方々は自宅やグループホームに住み、通所で働きながらがんばっています。

きょうは当麻本部中学校の隣りにある本部を訪ねました。障がいのある人もがんばっているパン屋さん凛香で美味しいパンをいただきました。

さて、歌とハーモニカをちょっと入れての講演は「人のケア 地域のケア」

職員の皆様のエールになりましたでしょうか。

終了後は一杯いただきながら、横井先生のご苦労話に耳を傾けました。

過疎地域包括ケアの理念は都会と違う?

2013-11-28 05:49:54 | 地域協働
きのうは午前の診療を終えてから、札幌に移動し、「過疎地域における地域包括ケアシステムの構築に関する調査研究」検討委員会に出席しました。

すでに北海道の市町村全体にアンケートを済ませ、6市町に対するヒアリングを行い、重点調査も進行中です。

きのう議論になったのが、過疎地と都会では「地域包括ケアの理念」が異なるのではないかという問題提起です。

「理念は共通、方法論が異なるだけ」と考えていたぼくには、理念を修正するという意見を信じがたいことと考えていました。

「地域・・・・」という言葉はよく「地域特性に応じて自在に変更できる」こととして使われます。

根本的な問題を疑ってかかるにはそれなりの裏付けが必要です。

診療報酬も介護報酬も、温暖地と豪雪寒冷地が共通でよいのかという積年の思いが行政マンにはあるようです。

医療の質と合わせて再検討が必要でしょう。今回の調査が突破口となることを期待しましょう。

でも日本全体からすると過疎地の人口はきわめて少数。悪条件にもめげず、現代人のあり方を問い続けたい、そんな思いを持たせる検討委員会でありました。


クリニックの将来

2013-11-26 23:07:01 | 診療
医師4人で今後のことを話し合いました。

これから町民の幸せのために何が必要なのか。今の形、有床診療所でよいのか。

高齢者ケアにばかり力を注げないのも現実です。

本当にやらなければならないこと何か、頭を冷やして考えてみなければなりません。