旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

かかりつけ医認知症対応力向上研修

2016-01-31 06:29:02 | 診療
新年の挨拶もできておりませんのに、毎日100名前後の方々にご参照いただき感謝申し上げます。今年は故有って賀状も出さず失礼をいたしました。

年末からひまわりクリニックは整形外科的処置におけるマッサージ等の手技担当者の問題で、厳しい状況に立たされております。なんと書類整理の担当者が毎夜徹夜に近い仕事をしておりまして、病気に倒れ入院生活を送る事態になりました。管理責任者としまして、人事管理の不行き届きを忸怩たる思いで過ごしております。

1月ははや講義が2回ありました。どちらも認知症に関する研修会です。1回目はしばらくぶりで講演用の声が出ず、乾ききった声で失礼をいたしました。こちらはほくろう福祉会主催の認知症介護実践研修。

そして昨日は医師の皆様に対する研修でありました。前半の①かかりつけ医の役割。②寝台治療は砂川市立病院の内海先生が担当されました。さすがに認知症の方を北海道一多く見てこられた先生は自験例を交えて臨床における認知症診断治療のポイントを的確に講義され、学ぶところ大でありました。

ぼくのほうは③連携と制度が担当です。医師にとっては興味や関心の涌かない分野ですので、簡潔に、といいながら、あまりにも脱線や逸話の多い内容で、先生方たいそうお疲れになって帰られました。申し訳ない。

連携といっても、その基本は対象である認知症当事者の主観部分にどう対応するか、「認知症の人が好きである」ことにつきるかなあ、という話。夕張で学んだ「幸福の黄色いモノサシ」も引用。クリスチーヌさんの「私」の三層構造もポイント。

制度や地域の資源については、医師が知識を豊富に持つことではなく、「人」とのつながりがあれば、その人から教えてもらえばよい、と話しました。

小樽市のグランドパーク小樽の立派な会場で、(えっ、道ってお金あるんだ?)道内各地から50名近い医師が集まり、お役に立てたのかなあと反省しつつ帰路につきました。ああ、小樽で寿司でも食べて帰りたかったなあ。できれば海を眺めながら一泊したかったなあ。