54歳からの欧州一人旅と日々をつれづれに

思いつくまま時、場所を選ばず綴ります。

続 7/2 投稿「ショパン生誕200年」

2010-07-10 13:49:36 | 欧州旅 思い出…
ショパンに入る前に、前回7/8に書いたブログのトラブルの件
gooからメールで当日に返答あり、7/5投稿の「休日の町」が原因と分かり
すぐ「亜細亜大吹奏楽部」を削除したら元に戻り解決しました

●図書館で借りた CD「ショパン大好き」から(9曲70分)
① 「幻想即興曲嬰ハ短調」
 20代半ばで作曲したらしいが死後に楽譜箱から発見された 気に入らなかったらしいが若いショパンの多感な心情があらわれている「即興曲」とだけ書かれていた
② 「バラード第1番ト短調」
 “バラード”というと一般には物語性を持った歌曲をさしたが器楽作品の分野に完成させた
③ 「ノクターン第二番変ホ長調」
 親しまれている甘味な感傷性に満ちた美しいノクターン ショパン青春時代の作品
④ 「ワルツ第6番 変ニ長調 子犬」
 サンドが自分のペットの子犬が尻尾をクルクル回して遊ぶのを見て、私が作曲家なら描くといわれたのがきっかけでできた
⑤ 「幻想曲ヘ短調」
 ロマンチックなファンタジーの世界を生み出したショパンの最高傑作のひとつ
 サンドとの愛の暮らしがいちばん順調な時期の作品 「ゆ~きのふるまちを~」のメロディ
⑥ 「ワルツ第7番 嬰ハ短調」
 病に悩まされている時期の作品で、2年後に世を去る 悲哀感や憂愁の色調、渋い感傷
⑦ 「プレリュード変ニ長調 雨だれ」
 病気の静養のためマジョルカ島の僧院にサンドと滞在中、雨の夜に窓の外の雨だれから
⑧ 「ピアノ協奏曲 第2番ヘ短調」
 母国ポーランドのワルシャワ音楽院を卒業した時の初恋の相手グラドコフスカを思って作曲  青春のみずみずしさ、さわやかな詩情、甘美でメランコリック 彼女への想いが色濃い曲
⑨ 「アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ変ホ長調」
 最初はオーケストラを伴ったが現在はピアノだけで演奏する
    * ピアノ:クラウディオ・アラウ  ロンドンフィル 指揮エリアフ・インパル
●何度も聴いての感想 
幻想曲、バラード、ノクターン、ワルツ、プレリュード(前奏曲)、協奏曲、ポロネーズ 
短調5曲と長調4曲 こんな聴き比べができた いつも何気なく聞き流していた曲も、
作曲者がどんな状況の中で書いたか?解説を読みながら聴くと今まで知った諸々のイメージと重ってくる (図書館で借りる時、解説がなくなっているものが多い)
● いま机の周りにショパンの本や切り抜き、メモがどんどん増えてしまった
借りた本の中に上に書いた⑧のピアノ協奏曲が初恋のせつない想いで作曲されたというのに彼女は気づいていなかった と グラドコフスカはハンサムで富裕のグラボフスキの2度目の妻になるが36歳で視力を失い79歳まで生きた 後年ショパンの想いを知り深く驚いた

●もう1枚のCDはショパンの残した練習曲27曲すべてが収められている 
     *ピアノ:アシュケナージの若かりし頃1971~1982収録 68分
単に演奏技巧を訓練するのではなく、高い芸術性を目指した小品集
彼が練習曲を書き始めたのはポーランドにいた10代終わり頃 聴きなれた「別れの曲」など

●2冊の本「ショパンを廻るパリ散歩」「ショパン紀行」も写真が多くて楽しみながら読める 返却日も近い 少しメモして後日また投稿したいと思う

●本を読んでいるうちに、2000年の一人旅でマルセイユでショパンが弾いたピアノのあるホテルに泊まったことを思い出した 次回、そのホテルからの写真も載せようか… そのピアノはイフ島への乗船時間が近づき写真を撮れなかったことも思い出した

●音楽評論家黒田恭一さんが亡くなりテレビ・ラジオ・雑誌でお目にかかれなくなってしまった
4日ほど前、夜テレビBSで横山幸雄さんと草笛光子さんが黒田先生の書き残したメモなどから先生の思いに沿って作成された心に残る番組があり、じっくりと見入った


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする