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07-2食道静脈瘤 内視鏡的静脈瘤硬化療法 EIS

2007年12月29日 | 門脈圧亢進症 食道静脈瘤

この写真は実際に、食道静脈瘤に硬化剤を注入しているときのものです。左の写真の左側にチューブのように見えるのが胃カメラから出た注射の針です。この中を薬が通って静脈瘤へ注入されます。注入された静脈が青くなっているのですが、これは、私たちの流派のやりかたで、青い色を薬液につけることでどの範囲に薬が入ったかが非常にわかりやすくなり、効果的な工夫です。意外とこの工夫がされていない施設が多いです。

右の写真は、血管造影の機械で放射線透視を行い、薬液の入った血管の範囲がお腹の中のどの辺までなのかを把握しながら、危険な血管などへの注入を予防したり、効果の出る血管の範囲を予想して治療を繰り返します。

この治療は、出来上がった静脈瘤であれば4回前後で私たちの経験では終了します。週一回ペースで順調に行えれば、1カ月半くらいで治療が終了します。
一回あたりの治療時間は15分から30分くらいです。これは、上達度でかなり違います。

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