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11B-RTO前後 肝性脳症や肝不全の改善も

2008年01月02日 | 門脈圧亢進症 食道静脈瘤

B-RTOは胃静脈瘤の治療として当初開発されました。しかし、門脈の血流が肝臓を通らすに下大静脈へと流れるシャントを減少させる効果もあり、脳症が起こりやすくしていたアンモニアが通る道筋をブロックすることで肝性脳症が改善するという、メリットも確認され、現在は治療に生かされています。

このスライドは、B-RTO前に脳症がアミノレバンの点滴をしてもなかなかとりきれなかった患者さんが、B-RTO後、アミノレバンの点滴も不要となり、元気となったときのアンモニア値の経過です。この方は門脈の血流も良くなり、ICG値も改善してとてもいい結果になった方でした。

B-RTO後、ICGは全体のB-RTO患者さんのデータで見たときには5年分くらい改善していることがわかっています。

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