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エプクルサ(ソフォスブビルとベルバタスビル)C型肝炎の非代償性肝硬変や耐性ウイルスの患者さんへ

2018年07月21日 | C型肝炎ウイルスの治療
 
上の写真は2018.5.15の承認申請の時のプレスリリースの資料です。

北大の坂本教授の講演会(2018.7.18)に行ってきてその中で嬉しい話がいくつかあったので紹介します。

○エプクルサ(ソフォスブビルとベルバタスビル)非代償性肝硬変や耐性ウイルスの患者さんへ使える薬

多分日本で認可される最後のC型肝炎の飲み薬(DAA)になるのではないだろうかと言われている。エプクルサ(ソフォスブビルとベルバタスビル)が早ければ12月頃には処方が出来るようになるのではないかと言われています。

この薬は、従来の飲み薬で効果がなかった耐性ウイルスのタイプでも9割以上が消えているとのこと。日本において治療を行った場合は99%以上の人は消えると言うことを意味しています。耐性の変異もP32delというタイプが最終的に一番消えずライト言われるようになってきました。ただウイルスの種類を調べるまでもない充分効果があるということで認可される見込みだってことでやっぱりすごい薬です。でも、リバビリンを一緒に使う話にはなりそうなのと24週治療になるかも知れないってことでした。

それと並行して、いままでは、非代償性肝硬変の人には使える薬がなかったのが使える薬になります。腹水や黄疸がでている肝硬変の患者さんにも使えるようになりそう。まだ、適応の水準がはっきり示されてはいませんが、いままで使えなかった人たちの中で使えるひとが出てくることは朗報です。なんとか使えるようになってほしいですね。

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