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肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

ポリフェノールの効果 りーキーガットの改善にも効果ありと

2014年08月17日 | 食事療法 ダイエット
 
社団法人パレオ協会で、会員になって勉強してみました。本では説明しきれなかった内容や新しい内容が加わっていて、とても勉強になりました。シャアして下さいと勧めてくれています。是非、会員になれる方は勉強すると今までの食の考え方が変わると思われます。入会1万、年会費1万が必要ですが、2万で健康になるコツをつかめると考えると、安いと言えるかも知れません。

ポリフェノールの効果について、書いていたので、若干編集してコピペします。崎谷先生の書いているものです。
これって、痛み止めとか抗生剤を飲むときには、チョコも食べるといいって事でもあるかなと、腸内細菌を整える効果もあるってこと。インターフェロン中の痛みや炎症止めの薬飲んでる方にはお勧めかも知れないと思いました。くれぐれも食べ過ぎないようにって、どのくらいの量が食べ過ぎだべなあ。写真は、チョコとココアのできるまでのイラスト、第一三共さんの資料をお借りしました。この過程で糖分の比率が少ないほどいいってことだけど、最初からカカオの高いもの食べれない人もいるので、最初は、適度に食べたいレベルで食べて下さい。少しカカオの高いのが食べれたら、おー、体胃にいいこと起こってるかも知れないと褒めてあげてくださいね。

小腸のバリアが破綻して起こるリーキーガットを防ぐには、
「プレバイオ」「プロバイオ」が効果的であるということをお伝えいたしました。

今回は意外な物質、「ポリフェノール」がリーキーガットにも効果があるいうことをお伝えしていきます。
「ポリフェノール」といえばファイトケミカルの代表物質。
植物が昆虫などの外敵から守るための防御物質です。

「ポリフェノール」は
野菜、果物、コーヒー、お茶、ワイン、チョコレートなど
幅広い食品に含まれています。

これらの食品を摂取すると約5-10%のポリフェノールは直接、小腸から吸収されます。
それでは残りの大半の90-95%はどこに行くのでしょうか?
それは大腸で腸内微生物によって分解されます。
ポリフェノールは腸内微生物によって新たな生理活性物質へと変化します。
さて、ポリフェノールは腸内微生物のバランスを整えることが実験的にも分かっています。

たとえば
ラットにお茶由来のポリフェノールを与えると、ラクトバチルス、ビフィドバチルスなどの有用腸内微生物が増えます。
ヒトの実験でも、ポリフェノールを豊富に含むブルーベリージュース(※ジュースはパレオ的にはあまりお勧めではありません)を
摂取するとラクトバチルスが腸内に増加することが報告されています。
これらの有用微生物が増えると結果的に病原性微生物が減ります。

しかし!!
ポリフェノールそのものにも病原性微生物の増殖を抑える作用があります。
その代表的なものが
【カテキン】緑茶、カカオ(チョコレート)、ブラックベリーなどに含まれています。

以上から
ポリフェノールはプレバイオ的な性格(有用腸内微生物のエサとなる)をもち、かつ腸内の病原性微生物を直接抑えるという素晴らしい働きをもつといえます。

ポリフェノールを豊富に含む食材を多い順に列挙します。
・ブルーベリー・コーヒー・サクランボ・イチゴ・ブラックベリー・プラム・ラズベリー・ダークチョコレート・栗・紅茶・緑茶・リンゴ・赤ワイン etc.

リーキーガットを治癒させるには・・・・
ナチュラルプログラムでお伝えいたしました
プレバイオ、プロバイオ、難消化性デンプンなどとともにポリフェノールを積極的に摂取するとよいでしょう。