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肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

ペグインターフェロン リバビリン療法の再投与について

2009年05月09日 | 肝臓センター
先日、全国の患者会の方と話す機会があり、再投与ができない地区があることを知りました。少し調べてみたのですが、保険適応でかなりの都道府県で再投与を認めるようになっているようです。健康保険を使ってペグリバの再投与ができるようになっていること、知らない先生もいるようです。可能な方は是非検討して行ければと思います。

再投与は同じ薬なので効果がないと言っていた先生がいましたが、当院でのデータ(当院は難治例が全国的にも多いです)でも再投与で30%以上の方(症例数が少ないので全体的なデータではないことをご了承ください)がウイルスが消えています。

タンパク阻害剤を待っている患者さんも多いですが、72週投与を二回くりかえすことで、治る人は80%を超えている可能性があります。タンパク阻害剤の保険適応まで待つのであれば、可能な方はもう一度、ペグインターフェロンとリバビリン療法を検討してみるのも方法かと思います。ペグイントロンレベトールを使ったかたならペガシスコペガス、ペガシスコペガスをつかったかたであればペグイントロンレベトールとIFNの組み合わせを変えることで、可能性が広がると思われます。
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5月8日 札幌街頭署名 B型肝炎訴訟傍聴してきました

2009年05月09日 | 肝炎救済に関連して

札幌 街頭宣伝 日本消化器病学会会場前にて
2009年5月8日金 午後1:00から2時まで、ロイトン札幌の交差点で街頭署名してきました。
肝炎友の会はるにれ会から7名、B型肝炎訴訟原告2名、C型肝炎訴訟原告2名、C型薬害肝炎弁護団から3名、B型薬害肝炎弁護団から1名、JRの青年部の方が2名、タイアップさんから1名、肝がん検診団2名と総勢20名で行ってきました。
署名数は100筆弱ではありますが、学会参加の医師が通るなか、患者さんの必死な思いは伝わってくれたかなと思います。医師はまず署名してくれないですねえ。個人情報の絡みもあるのでしょうが、署名してくれた先生方、これからもよろしくお願いいたしますって思いました。
専門学生の若者の方がよく署名をしてくれて、本当に若い人たちの感受性はすごいのかなあっと思いました。

そのあと、14:30から札幌地方裁判所前でB型肝炎訴訟のミニ集会がありました。いままで、天気が悪くて裁判所内で行っていたのですが、昨日は天気に恵まれ、外で行うことが出来ました。九州の原告のかたも駆けつけてくれて、エールをかけてくれました。傍聴席もほぼ満席となり、この問題の関心も高まってきてくれているなと実感します。しかし、まだ、いっぱいではありません。もっと大きな部屋で、傍聴席が満席になるくらいの関心が作られる必要があります。是非、みなさん声をかけて集まりましょう。

今回の期日では、予防接種の摂取率が低かったという国の主張がいかに誤りで、裁判をいたづらに引き延ばしているのかと言うことが露呈しました。予防接種による効果を声高らかに主張していた国が、この訴訟ではその逆をするのですから、いい加減にしろと言いたくなります。こんないい加減な主張を許さない、そんな気持で傍聴に参加してください。

その後の集会では、B型の最高裁判決を勝ち取った原告の方がでてくれて、みんなにエールをかけていました。現代表の高橋さんの笑顔で楽しくがんばりましょうという話には私も、うなづいて、みんながんばってるなあと実感しました。
厚労省の桝添大臣が、しっかりと会ってくれることも勝ち取っていきたいと言う話をしていました。

今回は初めて、B型肝炎訴訟の全国から来てくれた原告弁護士との懇談会が実現しました。私も参加して、楽しく、支援者として協力していくことを話してきました。患者会活動をしている、伊藤たてお氏も楽しくなければ患者会じゃない、みんなで盛り上げて裁判を勝ち取りましょうとエールを送っていました。弁護団長の佐藤弁護士も全国の原告団弁護団が勢いが出てきて本当に頼もしく、これからも頑張って行きたいと決意を話していました。薬害肝炎の方々の活動が今回のB型肝炎訴訟にはいろいろと生かされているのだなと実感します。

5月27日午後6時から東京でB型肝炎訴訟の最高裁判決3年の集会が行われます、是非一人でも多くの方が参加して、この問題を国民へ国会へ知ってもらいましょう。

佐藤弘さんのご冥福をお祈りします。

2009年05月09日 | 患者会
2007年肝がん検診団設立から、肝炎友の会の元事務局長としても、患者さんの立場から支えてくれた、佐藤弘さんが5月7日肝硬変症(C型)と肝がんによる肝不全で亡くなりました。佐藤さんがいなければ、肝がん検診、医療講演のこのような活動が実現しなかったと思われます。体調の悪い中、患者さんのために様々な活動をして、支えてくれたことは、本当に奇跡的なことでした。道央肝炎友の会の元の事務局長でもあります。まわりから見れば、普通に生活しているように見えたかもしれません。主治医である私から見ると2年前にはなくなっていてもおかしくない方でした。患者会活動を通して、自分の生きがいを見出し奇跡的な体の状態を作っていたのだなと実感します。患者会活動が患者さんを批正させると思うかたは、活動に参加してはいけません。参加することで、みんなから元気をもらい元気を与えるそのことがいかに体の免疫力を上げているか、奇跡的な状況をつくってきた、先輩方を是非実感して欲しい。
楽しくなければ患者会ではないことを是非佐藤さんの生き様からも知ってほしいと思います。佐藤さん本当にありがとうございました。