沼田まほかる 著
うまいなあ。
思いもかけない方向へと突き進んでみたり、どこにでもいるような
平凡な人間の心の動きをするどく暴きたてたり。
日常の風景をぞくりとすような描写で描き出したり。
短編集なので彩りもさまざまな作品を、次々と読める。
……しかし……!
私、もしかしてこの著者の作品あまり得意じゃないかも。
面白くないわけじゃない、心をつくものもある。
しかし、根本になんだかかみ合わないものがある。
その小さな違和感が少しずつおおきなずれになるというか。
いや、何にも残らない作品だって多い中、ここまで
ひっかかりを残すってこと自体がスゴイわけだが。
それは私の精神状態なのか、それとも同世代の同性ゆえの
近親憎悪的な感覚なのか。
なんにせよ読後感はゆらゆらと揺れる。
うまいなあ。
思いもかけない方向へと突き進んでみたり、どこにでもいるような
平凡な人間の心の動きをするどく暴きたてたり。
日常の風景をぞくりとすような描写で描き出したり。
短編集なので彩りもさまざまな作品を、次々と読める。
……しかし……!
私、もしかしてこの著者の作品あまり得意じゃないかも。
面白くないわけじゃない、心をつくものもある。
しかし、根本になんだかかみ合わないものがある。
その小さな違和感が少しずつおおきなずれになるというか。
いや、何にも残らない作品だって多い中、ここまで
ひっかかりを残すってこと自体がスゴイわけだが。
それは私の精神状態なのか、それとも同世代の同性ゆえの
近親憎悪的な感覚なのか。
なんにせよ読後感はゆらゆらと揺れる。