ミセスMの毎日がチャレンジ

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裁判員制度。。。

2007年06月14日 | 社労士の目
 天満の「エル大阪」の大ホールで大阪社労士会の必須研修があった。
今回のテーマは「裁判員制度」について。

 大阪高等検事局の山本という検事さんが来て、「裁判員制度」についていろいろとお話をしてくれはった。
そのあと、1時間ほどドラマを見た。
「裁判員制度」のことはそのドラマでおぼろげながら理解することができた。

 ストーリーは、初めての「裁判員裁判」を行う「裁判員」や「裁判官」の心の動きを通して、この制度の仕組みや判決に至る手順などを詳しく解説している。
主人公は、西村雅彦演じるサラリーマン
「裁判員」として候補に上がった50人ぐらいの中から、裁判長と面談して、6人に絞られる
 書記官の説明に「自分は素人だし、忙しく時間もないので辞退したい」
皆が口をそろえて、「裁判員」になることに消極的。
絞られた6人も、初めは「法律も何も知らない素人」ということで、余り発展的な意見もないままに、1回目の審議を終える。

 でも、回を重ねるごとに、中村雅俊演じる裁判長のうまい進行に自分たちの意見をどんどん言えるようになり、事件の背景にある加害者や被害者の心理にまで入り込んで議論している。

 ドラマとしては、確かに面白いし、「裁判員制度」のことも結構理解することは出来る。
でも、実際そんなにうまく行くんかなぁ。

 例えば「裁判員」は裁判の時、裁判長と並んで一緒に法廷の中にいる。
被害者や加害者にも当然顔は見られるわけ。
もし、判決に不服があって逆恨みされたら、名前や住所は公表されないし、守ってくれるらしいけど、どこかで出会う可能性は0ではない。
まして、テレビなんかで出ている有名人やったら、どうなるんやろ。

 裁判長との面談の時に「○○という被告について審議します。知り合いではないですか?」と聞かれる。
いつもの通勤電車で、同じホームの同じ列に並んでいる人がその人かも知れへん。
顔馴染みでも、名前までは知らない。
そんなこともあり得る。

 「裁判員」になってしまったがために、危険な目に遭う確立は増えへんねんやろか?

 もし「裁判員」に選ばれたら、大概の場合は辞退することはできひん。
大きな企業では、それなりの対応は出来るやろけど、中小企業や個人商店の従業員の場合は、取扱いに困るなぁ。
これは、社労士の労務管理のお仕事やん。
でも、やっぱりなかなか難しいなぁ。

 それに、無作為に選ばれている人やから、絶対に非協力的や非常識な人もおるはず。
そんな人と何日もいやな気分で一緒におるというのはどうなんなかぁ。
年齢や性別の違いで、いろんな意見を聞けるのはとてもええことやけど、流されやすい人や頑固な人の意見に翻弄されへんやろか?

 この制度もまだいろいろと、問題が残っているような気がするなぁ。
でも、私がもし選ばれたら・・・、きっと喜んで引き受けそうな気がする。