
オートバイで言う「メットイン」とは「ヘルメットをある場所に格納出来る車種」の事をを指すのですが、いわゆる原付スクーターに関しては比較的、昔からこの装備が
搭載されていました。なんせスクーターの場合は、ちょうど良い感じで「シート下に配備」出来ますからね(笑)。しかし、いわゆる「スポーツバイク」についてはそう
言った装備が搭載される事が、長らくなかったのですが、1990年よりついにスズキの「アクロス」から、まずはガソリンタンク部分をダミー式として「メットイン」が
搭載されてる「初めてのスポーツバイク」として登場する事になります。またその後に関しては、1991年に登場した50ccレーサーレプリカのホンダの「NS-1」だったり、
しばらく時が過ぎて、2002年よりBMWのスポーツ系アドベンチャーモデル「F650CSスカーパー」であったり、アプリリアからも、2007年より「MANA850」に装備
される様になります。更に近年では2012年から登場したホンダ「NC750S/X」にこの装備が付いており「ヘルメットの保管に便利」な状況を生み出しています。そもそも
この装備って、走りとは全く関係ないスクーターならではの「いわゆる買い物などの日常で利便性を!」って発想から生まれて作られたものですが、それがスポーツ系の
オートバイにも搭載された要因として考えられるのは、多分ですが、ツーリングにもかなり「嬉しいもの」だったりするところから来てるんじゃないかって思われます(笑)。
もちろんヘルメットだけでなくある程度の「荷物も積む事が可能」で、遠出を含め非常に便利なものだったりしますからね(笑)。で、搭載されてる場所ですが、スポーツ
バイクに関しては、ほぼ全てが「本来ガソリンタンクのある場所」に設置されている設計なのですが「それじゃぁ、本当のガソリンタンクは?」って事になりますよね(笑)。
こう言った「メットイン」バイクの場合、大抵は後方の「シートの下」に設置されており、そこからある装置を経由して、機械式キャブレターもしくは、フューエルイン
ジェクション(FI)へと送られる仕組みとなっています。で、そうなるとここで気が付いてる方もいると思うのですが、大抵の場合、機械式キャブレターもしくは、フューエル
インジェクション(FI)より、ガソリンタンクの方が「下の位置」に配置されてる関係上「ある仕組み」が搭載されているんですよね。それは油圧を利用した「電気式圧力
ポンプ」です。これが付いてる事により適性のガソリンを送り込む事ができる仕様になってる訳です。ここで立ち返る考えてみますとオートバイの場合、ジャンルによって
どこまで「快適だったり利便性の高い装備が優先されてるか?」が決まる傾向なのですが、ほとんどの場合、「超ヘビー級のクルーザー」に色々なものが搭載されています
よね。中にはバックギアが付いてるものや、オーディオとかGPSやナビなども、余裕で標準搭載されてたりしますから(笑)。そう考えると、最初に「メットイン」で登場
したスズキ「アクロス」の場合、本来250ccレーサーレプリカの「GSX-R250」の姉妹車(ツアラー仕様)として設計されつつも、あえて「メットイン」方式を採用した事
になります。なので本来なら走りを優先するところですが、あえてパーツが増え重量が重くなっても装備優先という設計になってると言えます。またホンダ「NS-1」に関して
も同様の発想で設計されていますが、本来は本格的な50ccのスポーツバイクだったりしますからね(笑)。確かに「話題性を狙った」感もありますが、ボク的には、仕組み
も含めて1980年代の発想にあった「試験的な要素」が、ここにも隠れてる気がするんですよね(笑)。例えばヤマハ「VMAX」に見られる、ただのダミータンクはガソリン
タンクの配置を自由に出来る構造を思案した結果であり、その後のオートバイにも多く採用されてる仕組みだったりします。なので「メットイン」も、ただ便利だからと言う
だけでなく、そんな技術的な要素も含まれている気がするんですよね。さて、今日は1980年代からあったスポーツバイクに搭載されてた「メットイン」についてちょっとだけ
考察してみましたが、いかがだったでしょう!(笑)
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