
時代の流れもあり「排気ガス規制の厳しさ」から完全に姿を消してしまった2ストのオートバイ。
国産では「80年代から90年代」にかけて大きな進化を遂げたエンジンですが、
2000年以降、原付を残して完全に消滅してしまっています。
しかし現在でも中古で売られていることから、若干のライダーに今も乗られていますが、
どうしても「過去のバイク」という印象はいがめませんよね。
ボクが初めて乗ったバイクが2スト(ヤマハRZ250R)だったので、個人的に思い入れが強いので、
2ストエンジンを搭載したバイクの「魅力」を今一度、振り返って見たいと思います。
まずは、何と言っても「瞬発力」と「速さ」。
小さな排気量でも大きなパワーとトルクを誇るのが2ストの特徴です。
実際、250ccクラスが一番ベストな排気量で、熟成を重ねた後半のバイクともなると70ps以上のパワーを引き出すものもありました。
車体の軽さからパワーウエイトレシオ的に、現在の「ミドル級大型バイクと同じ速さ」を持ってたと言っても良いほどです。
また、エンジン特性から「広いパワーバンド」を持っていて、
そこに達した時の加速力は4ストでは味わえないものがありました。
最高速こそ200kmそこそこですが、そこに達するまでの速さはピカイチ。
また、4ストに比べエンジンがコンパクトであることから車重の「軽いバイク」が作れることも大きな特徴で、
先ほどのパワーウエイトレシオに優れたバイクが作りやすかったことも速さの要因であったと言えます。
各社80年代後半から登場した「2ストV型エンジン」はよりそれを生かした設計で、
抜群の運動性能と乗りやすさを実現しています。
個人的にも93年式のホンダ「NSR250R-SP」に乗っていたので、そこに関してはとてもよくわかります。
電子制御されたPGM-1キャブはそれまに比へ、オイル混合率や白煙も劇的に管理され、
随分、クリーンなものになっていたことは間違いなかったです。
とにかく「タイトな峠」を得意としており、バンク角も高かったことから峠小僧に大人気でしたが、
今ではそれも過去の「懐かしい思い出」となってしまってます。
また、驚くことに現在の中古市場を見ると、たまに当時のレーサーレプリカ系2ストバイクが売られているのですが、
驚くほどに「高額」なものになっています。
最終型のホンダ「NSR250R」やヤマハ「TZR250RR」、スズキ「RGV250ガンマ」などは100万円以上するものがあります。
これは驚きです。
決してツーリングには向かないバイクですが、
2スト独特の魅力は「今も健在」ということなのでしょうか。
個人的には、程度の良いバイクであるなら「もう一度乗ってみたい」という衝動にもかられてしまいますね!(笑)
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