思い返せば、1980年代から1990年代に掛けてってのは中型(普通)排気量(250cc〜400cc)からなる、いわゆる「レーサーレプリカ」が人気の
中心となり、どことなく「大型スポーツバイク」に関しては国内において端っこの存在だった時代ってのが長くあったのですが、そこに新たな新風を
起こすカタチで登場したのが、ヤマハの「YZF-R1」でした。その登場時期は1998年から。確かにそれまでも少なからず「750ccモデル」を中心に
4ストからなる大型レーサーレプリカ系はありましたが、まぁ、ホンダ「RVF750」ぐらいでしょか…あまり注目されてた記憶が無いんですよね(笑)。
また、当時はスーパースポーツ(SS)と言うジャンルが「まだ存在していなかった」事もありましたが、やはりそこを構築したカタチで登場した感が
ある「YZF-R1」はセンセーショナルでしたね!(笑)。このモデルを切っ掛けに他社からもリッター系のスーパースポーツ(SS)が続々と登場する
事になり、レースの世界でも市販車「最高峰のレースマシン」として使われる様になります。またこの初期モデルとなるヤマハ「YZF-R1」ですが、当時
のヤマハのスポーツ系バイクに搭載されてたエンジンは5バルブ(吸気3-排気2)をメインに開発がなされており、2006年式の2世代目モデルまで、
その思考で使われる状態ってのが続く事になります。で、当時でエンジンの最高出力が150ps、この時代にあっては優れたパワーを誇っていました。
更に当時としては非常に「コンパクトな車体」から一般道でも大型バイクらしからぬパフォーマンスが得られてた事から人気を独占していくんですよね。
また知ってる人は知ってる話ですが、いわゆるそれまであった「レーサーレプリカ」と言われてたモデルは基本レーサーマシンを市販用にフィードバック
したモデルを指しており、この「YZF-R1」から登場する「スーパースポーツ(SS)」は逆に市販車をレースマシンとして投入すると言った違いがあり
ました。要するに「スーパースポーツ(SS)」は「レースを前提」に開発された一般車と言う事です。それだけに使われてるパーツやレースを見越した
設計がなされており、スイングアームの構造からクラッチ交換の手間、はたまたタイヤサイズなどもレースに合わせたものになっています。ただし。流石
に初期モデルに関しては、まだ電子制御的なものが装備されていませんでしたが、それでも今乗っても素晴らしい走りを体感する事が可能だったりします。
ボクの個人的な意見を言うと1999年式、もしくは少し仕様変更がなされた2000年式が良いですね!(笑)。魚眼と言われた2009年式以降から、現在の
現行型も良いですが、逆にこの時代のスタイルが個人的には好きだったりします。とにかく性能重視で作られてるスポーツ系バイクにおいて最高峰と
言える「YZF-R1」の様なオートバイは、他のジャンルに比べ全ての作りが贅沢で優れています。ちなみに初期モデルだと大体40万円辺りから購入が可能
で、間違いなく「お値段以上」と言えます。レースで使った形跡がある車両は避けた方が良いですが、そうじゃなければ多少走行距離が伸びてるものでも
個人的にはオススメです。さて今日は初期にあったヤマハ「YZF-R1」をご紹介してみましたが、いかがだったでしょう!(笑)