まず「国産の超ド級のオートバイを最初に送り出したオートバイは?」と聞かれて大抵の人が答えるのが、
このカワサキ「ZZR1100(北米はニンジャZX-11)」だったりしませんか。
もちろん他にも、ドラッグモデルのヤマハ「Vmax」初期型などもありますが、
ロードスポーツツアラーで言うなら間違いなく「これ」ですよね。
で、このカワサキ「ZZR1100」が登場したのが、1990年からで最終モデルで2001年まで。
1993年に1度だけ大幅変更(マイナーチェンジ)がなされています。
オートバイ好きなら知ってる人も多いと思いますが、1990年の初期モデルに関しては、
当時の「世界最高速」を誇るオートバイとして登場した、いわゆる大型バイクの中でもモンスターマシンでした。
当時のスペックを見ると、海外モデルで最高出力が147ps、最大トルクが11.2kg、そして最高速はなんと290km。
夢の300kmまで、後チョイです。(笑)
しかし、その後の1996年にはホンダから「CBR1100XXスーパーブラックバード」が登場し、
1999年には、今も最高速を誇るスズキからの「GSX1300Rハヤブサ」が登場したことで、
その座を譲る事になってしまいます。
でも、その分メリットもあって中古市場を見ると思う存分に「安い」です。(笑)
1990年代の中期から後期にかけての比較的新しいモデルでも総額で50万円出せば余裕で買える車両だらけ。
球数も豊富で、最終モデルを狙っても60〜70万円あたりで買える範囲です。
性能を考えると「これほど安くて凄いオートバイ」は他にそう存在しません。
多少デザインに古さを感じますが、そこはオーナーのセンスでカスタムすることも全然可能です。
カワサキには多くの熱烈な信者がいる分、部品の供給が他のメーカーに比べ簡単なんですよね。
社外メーカーもその分多く存在します。そこも良い。
とにかく予算がない、しかし遠出ツーリングを快適にしたい、それには絶大なパワーのあるマシンが必要だ。
しかし「安くてそんなオートバイってあるの?」って思ってる貴方。
ありますよ!これこれ!カワサキ「ZZR1100」です。(笑)
つい最近、行きつけのショップで下取りの為に入ってきた1996年式の「ZZR1100」に乗る機会があって、
実際にボク乗ってみましたが、思った以上に乗りやすく見た目ほどの重さを全然感じない。
しかし、ひとたびスロットルを開けると「ド〜ンと音が鳴ったような加速」を見せてくれます。
また低速での走りも十分なトルクのお陰で余裕でラクラクです。
しっかり整備されてたってのもありますが、とても25年以上前のオートバイとは思えない印象でした。
これもボクの様な、貧乏ライダーさんにはお勧めの1台です。