100psを超える大型スポーツバイクの高速域での「特性を知る」にはどうしても一般道では難しく、
サーキットでの走行が「必須条件」です。
しかも、サーキットを走ることで同じスポーツバイクでも「素性が違う」ことまでもが理解出来るんですよね。
これは大型スポーツバイクに特化したお話になりますが、
とにかく速く走るにあたって重要なのは自分のバイクの「特性を知る」ことです。
これは、あとで一般道を走ることでも「有効なこと」だとボクは思っています。
なので1度「サーキットで自分のバイクを走らせてみる」ことをオススメしたいです。
ただし、あくまである程度の「スポーツ走行を楽しみたい人」に限定されますけどね!(笑)
かつての古い「レーサーレプリカ系」は強度が高い分、マスの集中化が十分になされておらず、
倒しこみに対して起き上がろうとする力が強く働きます。
特に90年代のスズキ「GSX-R750」などは高品質で、とても良い素材を使って作られてはいますが、
車体重量が高い位置にあるため、この現象が顕著です。
それを上手く倒しこむには荷重バランスが重要になり、押さえ込むように走らなくてはなりません。
逆に最新の「スーパースポーツ系」だと比較的、倒しこむと、そのまま体制を維持するのが容易です。
最近のリッター系「スーパースポーツ系」はバイクの中心にガソリンを含め、重いパーツが集中してるので、
安定して倒しこむことが出来ます。
難しくなってくるのは、パワーが昔に比べ50ps以上増えてるので逆にそれを制御することが重要になるんですよね。
また、メーカーによってその特性が違う場合があります。
最新のホンダ「CBR1000RR」は「スーパースポーツ系」の中でも特にコンパクトに作られており、
エンジン回転がスムースで扱い易いです。
ただし、その分限界域での走りに弱く、ボクが乗っていたカワサキ「ZX-6R」でも十分着いて走ることが出来ます。
逆にヤマハ「YZF-R1」やスズキ「GSX-R1000」などは個性が強く、
ピーキーな作りになってて上手いライダーが乗ると、とてもじゃないけど600ccスポーツではついていけません。
カワサキの「ZX-10R」に関してはその中間にあって、乗りやすいけど速いバイクです。
分けて説明しますと、パワー制御が難しい「YZF-R1」と「GSX-R1000」ですが文句なしに、とにかく速い。
で、優等生で初心者にも優しい「CBR1000RR」は、とにかく乗りやすくさらに「CBR1000RR-SP」だと、もちろん相当速い。
そして、マルチな性能を誇る「ZX-10R」は、ある意味誰が乗っても速い。
そんな感じに思えます。
ボクは岡山国際サーキットで「ZX-6R」と「ZX-10R」を走らせたことがありますが、
慣れてきたら、どんなバイクでもついて走ることは出来るようになりました。
しかし、抜くとなると相当腕の差がない限り難しいです。
そんな中にあって比較的抜ける気がするのがホンダ「CBR1000RR」、そしてまず抜けそうにないのが「YZF-R1」って感じです。(笑)
もちろんクラス分けされた中で走るので、間違いなく実力が拮抗してのお話です。
上手く説明出来ていませんし、もちろん「ライダーの技量」で速さは左右されますが、
一緒に走ってると、とにかくその「バイクの特性」で見えてくるんですよね!
これは何度かサーキットを走れば、誰でも必ず気づくことだと思います。(笑)