以前、ボクが乗ってたカワサキ「ZX-6R-2015年モデル」にこの「スリッパークラッチ」が付いていました。
サーキット専用車でしたが、これがあったお陰で急激なブレーキングが可能になり、
安定したコーナリングの侵入が出来てたんですよね。
この「スリッパークラッチ」というのは別名「バックトルクリミッター」とも言われてた機能で、
簡単に説明すると、6速から2速あたりまで一気に落とした時に発生する極端な「エンジンブレーキを軽減するもの」です。
この機能と「トルクコントロールシステム」があれば、それが無いバイクに比べ格段に「ブレーキング操作が楽」になり、
速いコーナーワークが可能になります。
これは一般道でも有効で、高速コーナーが続くワインディングで威力を発揮してくれます。
昔はジャックナイフのようになることを避けるために半クラでこの操作を行い、
手動で急激なブレーキングに対応していました。
今はそれをしなくても良くなったってことです。
ボクの場合、サーキットで最初に乗ったカワサキ「ZX-6R-2009年モデル」にはこの機能がなかったため、
どうしても目標のラップタイムを出せず、悩んでいたことを思い出します。
そんな装備が付いてなくても運転技術で速く走る人も沢山いましたが、
ボクはそれが出来なかった…んですよね。(笑)
一般道では限界速度が低いため「感覚的なレベル」で終わってしまいますが、
サーキットでは「スリッパークラッチ」があると無しでは天と地の差ぐらい違います。
また「クラッチが軽くなる」って言われたりもしますが確かにそれも言えます。
スーパースポーツの場合、オイルクラッチが装備されていないのでパワーが上がればクラッチは自ずと重くなります。
それは確かに軽減してくれてた気がします。
ボクの「ZX-6R-2015年モデル」はモリワキステージ2コンプリート仕様になってたので、
普通にだと相当クラッチは重くなっていたはずですが「スリッパークラッチ」のお陰で、
軽減されてた気がします。多分ですけど。(笑)
色々バイク雑誌やネットでこの「スリッパークラッチ」を専門用語を交えて解説していますが、
ややこしい、ウンチクを無しに簡単に言えば「エンジンブレーキを軽減するもの」です。(笑)