バイクブームが本格的になった1980年代の中盤は「400ccクラス」に大きな変化が現れた時代でした。
特にそれが言えるのがスポーツ系バイクです。
それまで大半のバイクに採用されていた「空冷式エンジン」から「水冷式エンジン」に変更され、
スタイルも、ある種一本化されてたネイキッド系から、
カウルを装備した「レーサーレプリカ」という新しいジャンルへと大躍進していきます。
内容はとにかく「軽量でよく走るバイク」ということ。
馬力は59psまで引き上げられ、コーナーリング性能もレーサーマシンからのフィードバックされたものを、
そのまま市販車に持ちこむという試みがなされていた発展途上の時代です。
当時の主流はフロントが16インチ、リアが18インチで、
ラジアルタイヤでは無かったのですが、内側から一気に回りこめる特性を持たせたものです。
また、フレームもスチール製からアルミ製に変わってきており、
車重も随分軽いものになっていきます。
この時代を代表するものとしては、ホンダ「CBR400F」、ヤマハ「FZ400R」、
スズキ「GSX-R400」そしてカワサキ「GPZ400R」などがあります。
それまでの主流だった「CBX400F」や「XJ400E」、「GSX400E」など、
70年代からの流れを汲んだ「スタンダード・ネイキッドタイプ」とは大違いです。
ここまで「変化が激しい時代」は他に無かったと言っても過言じゃないですね。
それだけに1年〜2年周期でフルモデルシェンジがなされており、
新車で購入してもあっという間に型落ちになってしまうという状況でした。
1975年に免許改定が行われ、中型免許と限定解除という時代が定着してたこともあり、
教習所で取得出来る「中型免許が主流」となり、
とにかく「400ccクラスに人気が集中する」カタチで競争が激化したという背景でもありました。
ボクが18歳でバイクの免許を取得したのもまさにこの時期です。
それまで思っていたバイクとは全く違うので、
大きな衝撃を感じたことを思い出します。(笑)
時を同じくして「峠」を走るライダーも急増しており、
バイクの楽しみ方も大きく変化した時代です。
10代から20代前半の若い世代がこぞってその世界にはまっていましたね。
ボクもその1人となります。(笑)
個人的に一番欲しかったバイクはヤマハ「FZ400R」で、そのスタイルのカッコ良さに魅了されていました。
カスタム(改造)も戦闘力を上げるために盛んになっていきます。
結局、ボクもその流れに飛び込んだということです。(笑)
今でもその意識は痛烈に残っており、今のボクを形成してると言っても過言じゃないです。
ある意味、バイクファンにとっていい時代だったですね!(笑)