オートバイを愛する人の大半は「運転へのスリルを求める」という傾向にあります。
多少の「危険を体感する」ことで喜びを感じるんですよね。
バイクって、そこに醍醐味を得ると言っても過言じゃないかもしれません。
周りには安全運転を心がけると明言しながら、こっそり「危険な行為」を行う。
これって誰しもあることだと思います。(笑)
しかし「バイクの普及を妨げる一番の理由」もそこにあります。
バイクに乗らない人たちが揃って言う言葉が「バイクは危険な乗り物」であるということ。
これは確かに間違いないことでバイクの「決定的な盲点」です。
このイメージを払拭することは多分不可能ですね。(笑)
本当はクルマに関しても同様のことがいえるのですが、
日常の足として必要不可欠なものでもあるので、表立って反対する人は少ないです。
また、バイクの場合、生身で運転してるという危険もありますしね。
ただ「普通に運転してればクルマと危険性は同じ」です。
問題は、街中でのすり抜け行為や、ワインディングでの乗り方、高速道路での最高速など、
本来やってはいけない行為をしてしまうことに問題がある訳です。
これはクルマのドライバーに対してとか、ライダー同士の技量を争う行為からくるもので、
「オレってバイクの運転が上手いでしょ!」ってアピールしたいんですよね。
しかし、特別な訓練をしてる訳でもない普通のライダーが、こう言った危険行為を行えば、
いずれ転倒したり、事故を起こしたり、大怪我をすることになります。
最悪の場合、死亡することも…。
ただ、それは「他人のことで自分とは関係ない」とほとんどのライダーが思ってます。
今まで事故を起こした事がない人はここまで「ただ運が良かった」だけで、
同じ行為を繰り返せば、必ずいつか自分の番がまわってきます。
そしてそれを知る家族や関係者がバイクに乗る事を反対するんですよね。(笑)
まさに負のスパイラルで「バイクは危険な乗り物」を助長するカタチとなります。
これじゃダメですよね。(笑)
ボクは30歳の時、バイクで大事故を起こしました。
肋骨が2本も折れてバイクは廃車。
トラックが積んでいた荷物が突然落ちてきて、それに乗り上げ大転倒したんですよね。
これって一見、トラックが悪いと思われますが、
ボクが車間距離をちゃんととっていなかったことが原因です。
スピードも出してて、その荷物を交わすことが出来なかった…。
結局、自損事故で片付けられ、それ以来、しばらく家族からバイクに乗ることを反対されます。
まぁ、仕方ないです。(笑)
個人の趣味、レジャーのものとして楽しい乗り物であるバイクですが、
一歩間違った行為や心の過信が自分の身を滅ぼすことになるので、
バイクに乗り続けるには、一瞬たりとも気を抜かず、安全に運転することを心がけねばなりません。
ライダーの全員が、めちゃくちゃよく分かってる事ですが、
今一度、肝に銘じる必要があります。
とにかく、ここに決定的な「バイクの盲点」があるからなんですよね。(笑)