20世紀の初頭からアメリカで始まった初期のオートバイレースに、
「ボードトラックレース」というものがありました。
今のオーバルサーキットの先駆けになるコースで、路面は全て木造です。
アスファルトではなく、木の板の上を走る訳です。
使われたバイクは当時の市販バイクから不要なものをそぎ落とした簡素なもので、
初期のリアはリジット、タイヤは自転車レベルの細いものが使われていました。
メーカーは「インディアン」か「ハーレーダヴィットソン」で、
ブレーキはなし。
それでも最高速は150kmまで出てたようで、
命がけのレースだったようです。
現在でも当時使われたマシンが現存するのですが、
セレブな有名オークション会場でかなり高額な取引がなされています。
また、アメリカでは当時を彷彿させるデザインのものが新たに作られたり、
「ボードトラックレース」仕様なるバイクを小さなメーカーから販売されてたりもしてるようです。
1930年代に入るとバイクの大型化や新しい構造を取り入れるようになるのですが、
やはり見た目的には初期のモデルに心奪われます。
所ジョージさんのCS番組から生まれた「スネイクモータース」で売られている、
「K16」シリーズなどはまさにこの「ボードトラックレース」マシンを意識して作られています。
今のバイクとは違う美しさや造形がいい感じなのですが、
さらにアメリカ独特のものであることも惹きつけられる理由となってる気がします。
個人的に思うのですが、
国内の大手バイクメーカーもこのデザインを参考に125ccから250ccあたりで新車を作って欲しいです。
新たなジャンルが生まれる気がするのですが、
どの程度受け入れられるかは未知数ですけどね!(笑)