宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

豊里稲作部会の実績検討会が開催されました

2024年02月26日 12時53分11秒 | ⑤収益性の高い水田農業・畜産経営の展開支援

 JAみやぎ登米豊里稲作部会は、設立当初から「ササニシキ」の栽培に一丸となって取り組んでおり、これまで県の農林産物品評会や「ささ王」コンテストにおいて上位入賞者を輩出してきました。

 部会では毎年実績検討会を開催し、会員同士語り合うことでその年の反省点を整理し、次作へ生かす取り組みを続けています。

 今年度は令和6年2月16日に実績検討会が開催され、生産者、メーカー、関係機関あわせて14人が出席しました。

 普及センターからは、令和5年産稲作の総括と令和6年産のポイントとして、主に高温対策について説明を行いました。また、会員の中でも篤農家3人の「ササニシキ」ほ場を調査した結果について報告を行いました。令和5年産は高温登熟の影響で管内の「ササニシキ」の1等米比率は20%と大きく落ち込みましたが、豊里地区は59%と高く、意識して基本の土づくりに取り組んできた成果が出たと考えられます。

 生産者からは、晩期栽培を行う上での播種時期についてやタンパク含量を考慮した施肥についての質問が出されたほか、会員のほ場の土壌分析を行おうといった提案もあり、活発な意見交換が行われました。

 普及センターでは、今後も登米管内の水稲の収量と品質の向上を目指した取組について支援を行ってまいります。

 

<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522


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産直野菜も夏に向けて対策を

2024年02月22日 17時03分48秒 | ②新たな担い手の確保・育成

 大崎市古川にある、旬の店シンフォニーは、大崎地域の新鮮な野菜や米・加工品を扱う農産物直売所です。この直売所に出荷する生産者を対象とした栽培講習会が開催されました。

 はじめに、株式会社渡辺採種場の担当者から今年の夏の暑さに向けた対策として、日よけ資材の種類や効果、かん水チューブによる効率的なかん水、キャベツやかぼちゃの品種選びについてお話がありました。続いて普及センターから、昨年の猛暑に関する気象経過と、暑さに対応した作付けの工夫や対策について説明を行いました。

 参加者からは、昨夏生育の悪かったエダマメやネギ、ピーマンに関する質問のほか、害虫の発生を見分けるポイント、防除のタイミングなど積極的に質問が出され、「暑い夏も品質のいい野菜を作りたい」という思いが感じられました。

<連絡先>

 宮城県大崎農業改良普及センター      地域農業班

 TEL:0229-91-0727   FAX:0229-23-0910


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みやぎ食材伝道士「地域食材研修会」で当地域の特産品や生産者の紹介をしました。

2024年02月21日 20時26分21秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 令和6年2月6日(火)、山元町の山元いちご農園株式会社を会場にみやぎ食材伝道士「地域食材研修会」が開催され、料理人14人が参加しました。

 みやぎ食材伝道士認定事業は、農作業実習等を通して生産者と料理人が交流を深め、料理人の方々により深く仙台地域の食材に関心や愛着を持っていただくことで、地域食材の利用拡大を推進することを目的に、平成19年度から実施しているものです。一定の現場実習を実施した料理人を認定し、料理の提供を通じて生産者の苦労や想いを消費者に伝え、消費者の地産地消に対する意識向上に寄与することを目指しています。

 研修会では山元いちご農園株式会社の岩佐代表から、いちご栽培施設内で栽培技術のポイントや各品種の食味の特徴等についてお話を頂いた後、実際に「もういっこ」、「にこにこベリー」、「とちおとめ」の3品種の食べ比べも行いました。当普及センターからは亘理地域の特産品であるいちごのほか、せり、きゅうり、さつまいも、りんご、いちじくについて紹介し、食材提供に積極的に取り組む生産者も紹介しました。参加者からは、「新たに商談してみたい」との声も聞かれました。

 今後とも当地域の農産物の利活用拡大に向けた取組を支援していきます。

<連絡先>

 宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班 

   TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143

 


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仙南4Hクラブで先進視察研修会を開催しました

2024年02月21日 12時26分13秒 | ②新たな担い手の確保・育成

 仙南地区農村青少年クラブ連絡協議会(仙南4Hクラブ)は、大河原農業改良普及センター管内の若手農業者で構成され、クラブ員相互の親睦並びに技術や知識の向上を目的に様々な活動を行っています。

その活動の一環として令和6年1月24日に先進視察研修会を実施し、宮城県北で農産物の生産から加工まで取り組む3法人を訪問しました。

 はじめに、有限会社氏家農場(涌谷町)を訪問し、ねぎ生産から加工までの取り組みについて説明いただいた後、モニター画面でカット工場の見学を行いました。

 次に、株式会社椎彩杜(南三陸町)で、椎茸の生産施設の視察を行いました。

 最後に、イチゴやトマトを栽培している有限会社サンフレッシュ松島を訪問しました。

 研修会には会員6名が参加し、訪問先では、土づくりなどの栽培技術や、従業員の人材育成、加工委託先等経営に関わる質問や質疑応答が活発に行われ、大変有意義な研修となりました。

 

  

【株式会社椎彩杜での視察】

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第二班

     TEL:0224-53-3591 FAX:0224-53-3138


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酒米の郷をさらに盛り上げるには ~松山町酒米研究会総会~

2024年02月21日 10時00分34秒 | ⑤収益性の高い水田農業・畜産経営の展開支援

 松山町酒米研究会(以下「研究会」)は、大崎市松山地域で地元酒蔵の(株)一ノ蔵と連携しながら酒米づくりに取り組んでいます。

 2月11日に、「第30回松山町酒米研究会総会」が開催されました。

 はじめに、研究会設立30周年の記念講演として宮城大学食産業学群の三石誠司教授を講師に、食料・農業・農村基本法見直しに関する現状や、世界と国内の食料事情など、グローバルな視点での講演をいただきました。

 続いて、令和5年産酒米コンクールの表彰があり、優秀な成績を収めた生産者の成果を会員で讃えました。

 総会では令和5年度の活動についての振り返りと、令和6年度の事業計画などの検討を行いました。会場から研究会発足30周年イベントについて質問が出るなど、活発な質疑が行われ今後の活動に対しての期待がうかがえました。

 普及センターでは、引き続き研究会の活動を支援し、特色ある米づくりを推進していきます。

  <問合せ先>

  美里農業改良普及センター  先進技術班    TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225


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暗きょもみ殻の簡易開削充填機(モミタス)の実演会を行いました!

2024年02月21日 08時46分33秒 | ⑤収益性の高い水田農業・畜産経営の展開支援

 令和6年2月16日に当普及センター主催で暗きょもみ殻の簡易開削充填機「モミタス」の実演会を石巻市河南地区の(農)たてファーム・和のほ場で開催しました。

 モミタスは、ほ場暗きょの直上に切り込みを入れ、疎水材のもみ殻を充填する機械で、営農組織等が低コストで自ら施工できる作業機械として、平成19年に古川農業試験場が開発しました。石巻地域では水田のブロックローテーションによる畑地化利用が多く、暗きょのもみ殻の腐食が急速に進むため、暗きょ疎水材の充填は排水機能を維持する上で重要な作業です。転作を行っている、たてファーム・和のほ場もほ場整備から10年以上が経過し、もみ殻の腐食が進んでいました。

実演会には生産者・関係機関の方々約40人が集まり、古川農業試験場の佐藤上席主任研究員からもみ殻の充填の必要性について説明を受けた後、実際にモミタス施工の実演を確認しました。参加者はモミタスの仕組みや作業の流れを実際に見て学び、今後の営農や指導の参考にしていました。

 当普及センターは、これからも研修会や日々の指導を通じて、水田の畑地化に伴う排水性の向上・維持に関する技術支援を行っていきます。

<連絡先>

 宮城県石巻農業改良普及センター先進技術第一班 TEL0225-95-7612 FAX0225-95-2999


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令和5年度みやぎ農業未来塾inくりはら「将来の農業経営像を描こう!」を開催しました

2024年02月20日 13時05分53秒 | ②新たな担い手の確保・育成

 令和6年2月15日(木)に、栗原合同庁舎において、就農1~5年目の新規就農者(雇用就農を含む)等を対象に、みやぎ農業未来塾 in くりはら「将来の農業経営像を描こう!」を開催し、新規就農者、就農予定者等11名が参加しました。
 研修会では、「株式会社石ノ森農場」の代表取締役である山内健太郎氏より、「親元経営から法人経営へ。新たな経営展開へのポイント」と題して講演をいただきました。親元就農後に農業法人を設立、情報通信技術を活用した複合環境制御システムによる施設きゅうり栽培を導入するなど、今なお成長を目指す姿は、新規就農者にとって大きな刺激になったようです。また、研修会終了後は、講師との名刺交換やお互いの経営について情報を交換し合う等、参加者間の交流が図られました。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9437   FAX:0228-22-6144


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気仙沼金のいぶき栽培反省会が開催されました。

2024年02月20日 10時34分06秒 | ⑥時代のニーズに対応した農畜産物の安定供給

 令和6年2月2日に、気仙沼金のいぶき協議会による標記反省会が開催され、会員4名が出席しました。普及センターは講師として参加し、今年の作柄や来年に向けた対策について検討を行いました。

 本年度は、追肥などの栽培管理を丁寧に行った結果、高温下でも概ね適正な葉色・茎数が確保されました。一方、刈取適期になっても籾水分が高く推移したことから、刈り遅れによる穂発芽が発生し、収量・品質は伸び悩みました。

このため、来年産に向けた対策として、土づくり、適期刈取等の実施について確認するとともに、参加した生産者からは「水が十分確保できたほ場で比較的収量・品質が良かったので、高温下では出穂後の水の確保により留意したい」など、来年の作付け拡大に向け、積極的な意見が交換されました。

 また、令和6年産「気仙沼金のいぶき」の作付けを希望する声も上がり、プラスチック被覆肥料を使用しない、貝殻を使った土づくりを行うという2つの独自要件の徹底について、改めて確認しました。

 

<連絡先>

宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班 TEL:0226-25-8069 FAX:0226-22-1606


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JA新みやぎみどりの地区施設きゅうり部会栽培講習会が開催されました

2024年02月20日 10時20分24秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 令和6年2月7日にJA新みやぎみどりの地区施設きゅうり部会栽培講習会が開催され、部会員5人が参加し、土壌分析に基づいた適正施肥について学びました。

 講習会では、普及センターが1月に実施した土壌分析結果と過去の分析データを比較し、肥料成分や塩基バランスの推移などを報告し、それぞれの土壌の現状や課題を確認しました。また、減肥の取組や有機物主体の施肥設計などの情報を提供しました。

 肥料成分の過剰や塩基バランスの乱れが原因と思われる生育不良(葉の障害等)の課題があるものの、着実に改善が見られており、部会員の土壌改良に関する意識が高まってきています。

 肥料価格の高騰による経営への影響や持続可能な環境にやさしい農業への対応が求められており、コスト削減や環境負荷を考慮した施肥が重要となっています。今後も土壌診断による施肥設計を行い、単肥や堆肥などを活用した土壌改良に取り組んでいくこととなりました。

 普及センターでは、土壌分析に基づく適正施肥管理の取組などを支援し、園芸品目の安定生産、環境にやさしい農業生産を推進していきます。

 

施肥設計の検討

 

塩基バランスの乱れが原因と思われる葉の障害

 

<問合せ先>

 美里農業改良普及センター  先進技術班    TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225


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令和5年度宮城県農村教育青年会議 農村青年の主張の部で、美里4Hクラブ員が最優秀賞に輝きました!

2024年02月19日 15時03分40秒 | ②新たな担い手の確保・育成

 令和6年2月3日(土)に、宮城県青年会館(エスポールみやぎ)で令和5年度宮城県農村教育青年会議が開催されました。

 当会議は、各4Hクラブ代表者が日頃感じている農業に対する想いの主張(農村青年の主張)や、日々の活動を通じて得た成果の発表(プロジェクト発表)を通じて情報交換を行い、新しい農業と農村の発展方向を見出すことを目的として毎年開催されています。

 農村青年の主張の部で美里4Hクラブの阿部奏斗さんが「One for all, all for one.」と題し、ふとしたことで「気遣い」の大切さに気づいたことをきっかけとして、それを活かして持続可能な農業を実現したいという考えを発表しました。

 このほかにも各4Hクラブから、収量向上及び経営改善の取り組みや農業に対する熱い想いなど、素晴らしい発表が行われました。

 審査の結果、阿部奏斗さんが農村青年主張の部において最優秀賞を受賞しました。

 阿部さんは、令和6年10月に開催される第54回東北農村青年会議宮城大会の宮城県代表として発表することになります。東北大会での活躍を期待しますとともに、普及センターでは引き続き農村青少年の資質向上を支援していきます。

<問い合わせ先>

  美里農業改良普及センター 地域農業班    TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225


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