登米管内では,国の野菜指定産地であるきゅうり,キャベツを始め,スプレーギク,ストック,トルコギキョウの花き類等,様々な園芸作物の生産振興が図られています。
これまでは,生産者が切磋琢磨し,栽培技術の向上を図り産地を維持してきましたが,継続して高品質な農産物を生産するための共通の課題として,土壌の塩類集積やそれに伴う土壌病害の発生があげられています。
そこで,今年度2回目となる登米地域園芸特産振興研修会を開催し,「土づくりの決め手はこれだ!(Part3)」と題して,東京農業大学名誉教授であり全国土の会会長の後藤逸男先生を講師にお招きし,園芸生産者向けに勉強会を行いました。
健康な土の基本や塩類集積が招く農産物の品質低下について,具体的に説明いただくとともに,当普及センターの土壌分析データに基づいた品目ごとの土の傾向と解決策について学ぶことができました。
後藤先生の指導は平成22年,24年に続き3回目でしたが,「相変わらず肥料分は多いが増えてはいないので,引き続き土壌分析に基づく施肥を行ってほしい」という励ましの言葉もあり,参加者は今後の土づくりに意欲を高めたようです。
<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522