宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

産直市場「みんな野」で特産物を活用した菓子造りを学びました。

2013年11月25日 18時39分20秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 蔵王の「産直市場みんな野」では〔生産者と実需者との農商工連携支援事業〕を活用し,蔵王町の特産「さといも」を使ったスイーツの開発に取り組んでいます。 

平成25年11月11日に株式会社グラン白濱の白濱シェフを講師に,ねっとりと餡が粘るどら焼きや,さといものコクとうま味に爽やかな梅の風味を利かせたシュークリームなど4品に挑戦しました。

 白濱シェフの指導は,卵や小麦粉の特性を理論的に踏まえた上に,混ぜるスピードや適温,生地の粘度といった紙面では得られない「手の感覚」を重視されていました。また,常に傍らに電卓をおき,さといもなど水分に応じて細かくレシピ調整を行うなど,衛生的で段取りの良いプロの仕事ぶりに,受講したスタッフは学ぶ点が多かったようです。

 これまで独学でスイーツ作りに取り組んできた受講者にとっては,抱えていた疑問にに適切なアドバイスをいただいたことが励みとなり,次のステップへ弾みのつく研修会となりました。

 普及センターでは、今後とも,直売所における魅力的な加工品等の商品開発,販売活動の展開を積極的に支援してまいります。

    

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 

     TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平成25年度宮城県高等学校社会科研究会公民部会(巡検)が大河原管内で開催されました。

2013年11月25日 15時25分17秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

  当普及センターでは,放射性物質への理解度向上及び消費者への放射性物質の認知度向上に取り組んでおります。今回平成25年度宮城県高等学校社会科研究会公民部会(巡検)が当大河原管内で開催(平成25年11月8日(金))されることをきっかけに,将来消費者・生産者になるかもしれない生徒たちに対して,先生方から放射性物質への正しい情報を伝えてもらおうとこの巡検を受け入れ,協力支援しました。
 従来,公民の授業では,大震災に対する防災教育はしていたが,目に見えない放射能対策については深くは教えてこなかったらしく,今回大河原での取り組みを聞きたいという要望がありました。
 巡検では,はじめに,「仙南地区における震災後の農業の現状と変化及び今後の可能性について」というテーマで,普及センター鵜飼所長から講話を行い,普及センターで取り組んでいる地道な活動(放射能と戦っている実態等)について説明し,先生方からは「生徒たちに様々な視点で教えることのできる教材を講演及び資料から情報として提供をいただいた」という感謝の言葉がありました。
 次に,現地の生の声が聞きたいということから,丸森町大内など3か所の直売所に出向き,代表等から説明をしていただきました。丸森町大内の「いきいき交流センター大内」では,直売所の売り上げの変化・自然薯・えごま等の特産物の話を聞き,角田市毛萱の「産直広場あぐりっと」では,県と連携した新商品開発の取組等の話を聞き,蔵王町平沢の「産直市場みんな野」では,震災後のお客様の人数や売り上げの変化等詳しい資料により,説明をうけ,先生方からも,普段聞くことのできない放射性物質と農業との関係や地域の農業者の日々の努力について改めて学ぶことができたとの感想が寄せられました。
 普及センターでは、今後とも,生産者の農産物直売所を拠点にした商品開発,販売活動の展開に加え,消費者への放射性物質の認知度向上に対しても積極的に取り組んでまいります。


丸森町:生き生き交流センター大内での説明


角田市:あぐりっとでの説明


蔵王町:みんな野での説明

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 
       TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「あぐりロマンレディース仙南」が開催されました

2013年11月25日 09時41分14秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

  11月19日(火)に大河原合同庁舎で,「平成25年度あぐりロマンレディース仙南~人・くらし・いきいき活動交流会~」が開催されました。

  この交流会は仙南地区生活研究グループ連絡協議会が主催し,食育を含めた地域活動に関する多岐にわたる知識を習得するとともに,相互交流による女性のネットワーク強化を図ることを目的に毎年開催されています。今年は,管内7市町の会員や関係機関職員合わせて約100名が出席しました。

 午前中は「元気が出る 各市町自慢の品々」をテーマにした作品展示が行われました。各市町毎に地域の特産品を活かし料理や加工品等を展示しながら,その作り方や特徴などの説明や質疑応答など活発な意見交換がありました。その後,展示した料理の試食会も行われ,それぞれの料理を食味しながら交流が深められました。

 また,各地区から持ち込まれた野菜・花・農産加工品などの展示・交換会が行われ,地域の特産物等が紹介されました。午後は角田市農村生活研究グループ連絡協議会の会員が講師になって,「牛乳パックを使った小物入れ」の作り方の講習が行われ,参加者全員が真剣な眼差しで製作に取り組みました。
  今回の交流会を通して,各自が気に入った料理や加工方法を習得するとともに,他市町の会員との交流・親睦が図られました。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第二班 
       TEL:0224-53-3516 FAX:0224-53-3138

  

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(有)蔵王グリーンファームで栽培マニュアルに基づく社員研修会を開催

2013年11月22日 09時41分55秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

   白石市の(有)蔵王グリーンファームは,東日本大震災で被災した名取市の生産者を役員として受け入れ,被災農家の早期復興と内陸部の園芸振興を図ることを目的に再編された農業法人で,約7haのパイプハウスでチンゲンサイを中心とした軟弱野菜の生産に取り組んでいます。

   生産開始から,丸二年が経過しましたが,沿岸部とは異なる気象や土壌条件に苦慮しており,また大規模栽培に対応した作業の省力化・効率化も課題となっています。

   普及センターでは,これらの課題解決の一助として,主力作物であるチンゲンサイと,今後に生産拡大を検討しているパセリの栽培マニュアルを作成し,11月12日には法人の生産部門を担う若手社員を対象に,資質向上と技術の平準化を目的に,この栽培マニュアルを活用した研修会を開催しました。

   勤務終了後の夜間の研修会にもかかわらず,参加者からは,昨年,問題となったチンゲンサイの抽だい回避の方法や周年栽培に対応した施肥管理等,たくさんの質問が出され,熱気のある研修会となりました。

  普及センターでは今回のような研修会を定期的に開催するとともに,営農支援ソフトを活用した生産管理や省力化機械の導入等,(有)蔵王グリーンファームの経営向上を総合的に支援していくこととしています。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第二班 

       TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3519

             


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

加工・業務用キャベツ収穫機実演会を開催

2013年11月19日 14時55分01秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

10月25日(金)JA加美よつばとの共催により加工・業務用キャベツ収穫機実演会を色麻町で実施しました。管内及び県内の生産者,実需業者,関係機関含めて65名の方々が参加しました。普及センターから,キャベツの機械化一貫体系の実証経過を,収穫機の開発メーカーから収穫機の概要を説明しました。
 加工・業務用キャベツは産地間競争が激しいため,当普及センターでは他県の産地より,早くキャベツの機械化一貫体系を検証し,地域にあった省力化技術の確立と産地拡大を目標にプロジェクト課題で取り組んでいます。
  キャベツ収穫機の実演を見て,生産者からは「収穫が早くて体が楽だ」という意見をいただいた一方,「キャベツを斜めに収穫したり,地際部を浅く設定するとキャベツの下部を切りすぎるため規格外のキャベツになってしまうことから,歩留まりが心配だ。」といった課題も指摘いただきました。
  今後,普及センターでは収穫機について,地域実情に適合した使用方法を検証することとしています。また,加工・業務用キャベツ収穫機を使用する際に利用できる鉄コンテナの流通は非常に便利であることから,取引できる実需業者の掘り起こしを行っていきたいと考えています。実証ほに協力していただいた生産者からは,「12月に収穫するキャベツは冷蔵庫に一時保管するので,鉄コンテナに収穫することで効率があがるのでは」といった感想もいただきました。
 今回の収穫機の実演会を通じて,管内の生産者だけでなく沿岸部の農地復興(ほ場整備と営農計画)に取組んでいる関係機関にも,キャベツの機械化一貫体系のイメージを伝えることができました。なお,キャベツの機械化一貫体系の生産方法が県内沿岸部の復興農地の参考になれば幸いと考えております。普及センターでは,引き続き生産者の技術向上・省力化技術・機械化体系の導入を支援していきます。

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター      先進技術班 
 TEL:0229-91-0726    FAX:0229-23-0910


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土地利用型農業経営を発展するために!

2013年11月19日 10時55分56秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 平成25年11月13日,岩沼市内のハナトピア岩沼において,管内で土地利用型農業経営に取り組む法人や農業者等を対象に,当所主催で「亘理地域農業復興セミナー」を開催しました。
 震災後,地域農業を再興するため,被災地域に新たな農業生産法人や大規模な個別経営体が育成されていますが,ほ場整備事業の導入により当面は経営規模が安定しないこと,共同で大規模な農業経営の経験がないなど,様々な課題を抱えながらも前を向いて取り組みを進めています。
 本セミナーでは講師として,先進的な農業経営を実践している(有)アグリードなるせの安部俊郎氏を招聘し,自身の経験を基にした農業経営発展のためのポイントについて,丁寧な説明をいただきました。
 設立して間もない法人からは,園芸を加えた組織運営の手法や6次産業化に取り組む視点,地域との連携の取り方などの質問が相次ぐなど,農業者にとって関心の高い講演内容であり,有意義なセミナーとなりました。
 その中で,出席者からは,財務管理や従業員の労務,人材育成等の支援や情報提供を求める声があり,当所としては,今後専門家を活用して個別相談会を開催するなど,きめ細やかな対応を行う予定としております。

〈連絡先〉 亘理農業改良普及センター 地域農業班 

TEL 0223-34-1141  FAX 0223-34-1143


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

乳製品料理講習会を開催

2013年11月19日 09時45分22秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

  平成251112日に本吉地区生活研究グループの乳製品料理講習会を開催しました。参加者は23名と会員の7割が集まり盛況でした。
  今回の講習会は,講師を頼まず,レシピを見ながら各自が調理するというチャレンジ企画となりました。
  メニューは,()日本酪農乳業協会の牛乳・乳製品利用料理コンクール全国大会入選作品等から,「牛乳たっぷり(手抜き)ホワイトカレー」,「もっちりミルク巻き巻き煮」,「キャベツのかき揚げ・ミルク天つゆ」,「ジンジャーミルクティー」の4品を選びました。
  調理は,4班に分かれて行いましたが,各班で出来上がりに差があったものの,参加者同士和気あいあいと楽しく調理に取り組めました。
  唯一,もっちりミルク巻き巻き煮は,材料の配分が悪かったらしく,見本写真のようにはいきませんでした。
  次年度の料理講習会で,今回うまく出来なかったもっちりミルク巻き巻き煮にリベンジしたいと思います。
  普及センターは,今後も乳製品利用などの女性活動に支援していきます。
<連絡先>宮城県本吉農業改良普及センター地域農業班
 〒988-0341 宮城県気仙沼市本吉町津谷桜子202
  
       電話 0226-29-6044


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

 西洋野菜「プンタレッラ」の栽培現場を視察

2013年11月19日 09時32分54秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

  平成251030日,本吉地区生活研究グループの移動研修会を開催しました。
  研修先は,県内では珍しいイタリア野菜「プンタレッラ」を栽培している丸森町西洋野菜研究会の栽培ほ場です。
  気仙沼地域にはない,特色のある農産物を地域で取り組んでいる事例を視察先として選びました。
  気仙沼から片道約4時間かかるので視察は1カ所でしたが,そのほか,昼食会場のいきいき交流センター大内の農村レストラン「味の里」に併設されている直売所で丸森町の特産品を見学しました。
  プンタレッラの視察では、大河原農業改良普及センターからこれまでの取組経過や研究会の活動内容,販売形態などを,また,研究会菅野会長からは栽培するうえで苦労する点や,食べ方などを説明してもらいました。
  参加者一同,初めて見るプンタレッラに興味津々で,説明を聞きながらも葉っぱを試食して,ほどよい苦みを体験していました。
  菅原会長から,「南から北に行く人は多いけど,北から南に来てくれる人は久しぶりだ」と一人一株プンタレッラをお土産にいただき,参加者一同大喜びして,帰路につきました。
  普及センターでは,生活研究グループの活動活性化のために,今後も特色ある産地の視察研修などを企画していきます。
<連絡先>宮城県本吉農業改良普及センター地域農業班          
 〒988-0341 宮城県気仙沼市本吉町津谷桜子202 電話 0226-29-6044

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

酪農ガールズメンバーのET和牛子牛が出荷されました

2013年11月19日 09時08分14秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

近年,酪農家では受精卵(ET)和牛子牛によって副収入源を確保する経営方法が広まりつつあります。このET和牛子牛生産を取組み始めたメンバーが仙南地域では酪農ガールズに多いため,普及センターでは肥育農家である伊東牧場へ視察研修会,京都微生物研究所によるワクチン講習会の開催,体重測定及び飼養状況の巡回指導等により,酪農家のET和牛子牛生産の支援をしてきました。

 毎月上旬に美里町の宮城県総合家畜市場で行われている受精卵市場では,出荷する酪農ガールズメンバーと普及センターで県内各地のET和牛子牛を見ながら,どのような子牛が高く購買されているのか勉強しています。酪農ガールズメンバーが愛情込めて育てたET和牛子牛も高値で販売されることが多くなり,さらに営農意欲を増しているようです。

 今後も普及センターでは酪農家の経営力向上のため支援してまいります。

 

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 

       TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニンジン栽培先進地視察研修会

2013年11月14日 16時42分35秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 当管内では現在,美里町を中心に加工業務用を主としたニンジン栽培に取り組み始めています。
 去る11月8日に管内のニンジン生産者,JA職員,美里町職員,普及センター職員が参加し,登米市の(有)おっとちグリーンステーションが運営する,大崎市鳴子地区の約2haのニンジン圃場を視察しました。
 全体で5haの圃場は作業性及び水はけが良い黒ボク土壌であり,収穫直前のニンジンが順調に生育していました。播種や収穫等の作業は機械導入により省力化されており,視察当日は,前日の降雨にも係わらず,ニンジン専用収穫機が実際に稼働する様子を見学することが出来ました。
 社員の方々には多忙にも関わらず,様々な質問に丁寧に答えて頂き,生産現場の貴重な情報が得られ,参加者には大変参考になったことと思われます。
 普及センターでは,今後も関係機関と連携しニンジン栽培を支援していきます。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする