県内一の産地である登米市のキャベツは「地中海キャベツ」ブランドの名で知られていますが,近年,作付面積が減少傾向にあります。その要因として,栽培農家の高齢化と作業が重労働であることが挙げられます。
普及センターでは本年度,キャベツ栽培の軽労化をはかるため,キャベツの機械化一貫体系の実証展示事業に取り組んでおります。登米市米山町の実証展示ほ30㌃で,8月に「畝立同時施肥機」,「全自動機械移植機」,9月に「中耕培土機」,「ブームスプレイヤーによる病害虫防除」の展示実証を行いました。
今回は最も負担の大きな収穫作業について機械収穫の実演を行いました。「キャベツ収穫機」は,コンバインのような大きな機械でキャベツを400kg収容できる鉄コンテナを積むことができます。掻き込みホイルでキャベツを中央に掻き込みながら根をつかんで引き抜き,カッターで根部を切断し,後部の調整荷台にコンベアで搬送し,最後は人の手により,調整・選別します。機械収穫には,運転手1人,調整・選別に2~3人,鉄コンテナに収容1人の合計4~5人の作業人数が必要でした。今後,軽労化がはかれるよう作業時間なども含めた総合的な検討を行っていきます
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<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
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