宮城の農業普及現地活動情報

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農薬と病害虫防除研修会を開催しました。

2018年10月17日 18時20分43秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

平成30年10月16日,石巻管内の園芸生産者を主な対象に「農薬と病害虫防除研修会」を開催しました。研修会には関係機関含めて約60名が参加し,農薬を初めとする病害虫防除について研修しました。
 現場では農薬の効果やローテーションにおける関心は高いものの,農薬散布の方法や付着程度について議論される機会は少ないと思われます。今回の研修会では,奈良県農業研究開発センター研究企画推進課長である國本佳範氏より,農薬散布という観点から感水紙を使った試験や農薬の付着程度がその後の害虫の増殖にどのように影響するか,生産者間で農薬付着程度にどのくらい差があるかといった試験結果についてご紹介いただき,農薬散布手法の重要さについて実演も交えながら,ご講演いただきました。
 次に,一般社団法人宮城県植物防疫協会事務局長である増田俊雄氏より,薬剤抵抗性害虫(薬剤耐性菌)が発達する仕組み,抵抗性発達を遅らせるための農薬の使用ポイント,各系統別の特徴,農薬以外の資材をいかに選択するかについてご講演いただきました。
 研修会の参加者からは,「農薬の特性がわかって勉強になった」,「農薬散布のやり方,適切な動作を知れてよかった」,「葉裏への農薬の付着程度を知ることができた」等の感想が多数聞かれ,好評でした。本研修会をきっかけに,今までの病害虫管理手法が見直され,現場での更なる技術向上につながることを期待します。
 

<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第二班
  TEL:0225-95-1435   FAX:0225-95-2999

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