宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

稲作総合検討会が開催されました。

2020年02月21日 08時53分02秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

令和2年1月31日に,JAいしのまき稲作部会主催の稲作総合検討会が行われ,管内の生産者60名が出席しました。今回の検討会では,JA全農みやぎから,米穀情勢や農薬開発の動向について説明があり,普及センターからは令和元年産水稲の生育概況と次年度に向けた対策について説明を行いました。
 令和元年は,田植え後の天候に恵まれて初期生育が旺盛だった一方,6月中旬から7月中旬の低温と日照不足,8月上旬の出穂後の高温により,宮城県の一等米比率は,過去10年で最も低い,65.4%となりました。JAいしのまき管内においても白未熟粒が多くみられるなどの影響がありました。このため普及センターから,白未熟粒の発生を防ぐために,品種の特性に合わせた茎数・穂数の確保,後半の幼穂形成期以降の葉色を低下させないため,追肥の実施や緩効性肥料の施用,堆肥等の散布による土づくりによる登熟期間の稲体の栄養分の維持について説明を行いました。
 また,宮城県の新品種のだて正夢と金のいぶきの栽培では,品種に合った栽植密度での田植えで穂数が確保され,また追肥の実施により,生育後半の葉色が維持されて収量が向上したデータを示しながら,品種に適した栽植密度と追肥の重要性を説明しました。
 普及センターでは,令和2年産”高品質宮城米づくり”推進方策で示された,「晩期栽培や直播栽培等の取組拡大」,「品種とほ場条件に合った施肥と水管理や栽植密度」,「堆肥等の有機物施用による土づくり」に基づいて,今後も石巻地域の水稲栽培を支援して参ります。

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