宮城の農業普及現地活動情報

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栗原農業士会で互いの経営を学び合う視察研修会を開催しました

2018年10月10日 18時37分00秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援

 
     【熊谷氏畜舎での視察の様子】                【千田氏のしいたけ栽培視察の様子】

 平成30年9月12日(水)に,栗原農業士会(会長:白鳥正文,会員21人)による平成30年度栗原農業士会経営状況相互視察研修会が開催されました。
 本研修会は,会員の農業経営発展に役立てるため,お互いの経営状況を視察し合うもので,今回は金成・若柳地区の指導農業士・青年農業士4戸を訪問しました。

 当日は,栗原市内の農家で先進農業体験学習中の宮城県農業大学校の学生や栗原4Hクラブ員も参加し,農業士の経営状況や今後の営農展望について勉強しました。
 はじめに,青年農業士の鈴木善典氏を訪問し,野菜(きゅうり)の栽培や出荷状況についてお話を伺いました。鈴木氏は施設と露地の作型を組み合わせて,5月から12月まで出荷できる体制を整えています。夏場の天候不順により防除の多くなる時期もあって苦労したとのことでしたが,年末まで出荷が続くので,今後もしっかり管理していきたいと話されていました。
 次に,指導農業士の熊谷正幸氏を訪問し,酪農の取組状況についてお話を伺いました。近年の飼料の価格高騰により牧草や稲WCS等の飼料作物の生産に力を入れていますが,最近はクマやイノシシが増えて獣害の恐れがあるため,栄養価の高い飼料用トウモロコシの栽培に踏み切れない状況とのことです。就農2年目となる後継者には,今年から人工授精を担当してもらい,役割分担しているとのことでした。
 三か所目は,青年農業士の千田繁氏を訪問し,花き(鉢物)の栽培や出荷状況についてお話を伺いました。千田氏はシクラメンとベルフラワーを中心に生産していますが,視察時は年末の出荷に向けてシクラメンの葉組み作業を実施中でした。出荷自体は春先まで続くとのことでしたが,同時に次年度出荷用の苗の定植作業も始まるとのことで,切れ目のない作業とのことでした。
 最後に,指導農業士の千田浩平氏を訪問し,水稲種子としいたけの栽培や出荷状況についてお話を伺いました。まず,金成種子センター施設前で種子の生産状況を説明いただき,その後,千田氏宅でしいたけの原木確保や,少ない原木本数での安定生産と直販を中心とした出荷状況等について説明いただきました。

 研修会終了後は,千田氏宅の敷地内で情報交換会(4Hクラブの農大研修生激励会と併催)が開催され,農業士や4Hクラブ員,農大生等が地域や世代,作目の違いを越えて栗原の農業について語り合う有意義な交流が行われました。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班    
TEL:0228-22-9404     FAX:0228-22-5795・6144

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