蔵王山麓のなし園も春を迎えて花が咲き出し,園主たちは授粉作業に励んでいます。
平成30年は3月の高温多照により,なしの開花始めが平年より10日近くも早くなりました。
JAみやぎ仙南が運営する果樹開葯所も予定を繰り上げて4月11日から開所し,なし園の園主たちが摘んで持ち込んだ授粉用の花の乾燥調製が始まっています。
現在では,昔ながらの梵天を使った授粉に代わって手持ちの電池式授粉機が普及しており,一昨年からはスピードスプレーヤに取り付けて使う授粉器具も登場しました。
この器具はスピードスプレーヤの後部に取り付け,小型の送風機で圧送した増量剤入りの花粉を大きいファンの風圧で飛ばすもので,大面積なし園での作業や,開花がいっせいに始まって授粉を急がなければならない場面などで効果を発揮するものと期待されています。
こうした器具を駆使したなし園の授粉作業は今が盛りで,4月下旬まで続く見込みです。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター
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