令和3年7月6日,南三陸町入谷地区の新童子下集落において,南三陸町立入谷小学校3・4年生20名を対象とした田んぼの生き物観察会が開催されました。講師には,農業と自然環境が共生できる農村自然環境の復元を目指して活動している「ナマズのがっこう」の三塚事務局長をお迎えしました。三塚氏からは「入谷地区の水田には,環境に大きな影響を与える外来生物であるアメリカザリガニやウシガエルがいません。県内でもとても希少な環境なんですよ。」と入谷地区の自然環境の特徴について説明されました。
観察会が始まると,子供達は,水田や畦畔・水路にいる昆虫やカエル・イモリ等を採集したり,偶然見つけたアキアカネの羽化の様子を観察したりしました。たくさんのカエルが採集できて満足した子,イモリが捕れなかったと不機嫌になる子,自分の家の庭には蛇もいると自慢する子と様々でしたが,自分達の住んでいる地域の自然環境の豊かさを再発見したようでした。なお,採集したカエル等は観察会終了後,自然に帰しました。
観察会終了後,南三陸産米のおにぎりが児童達に振る舞われました。「お昼に給食も出るから,1人2個までにしなさい!」と言う先生の注意を振り切り,もっと食べようとする子供がいるほど,美味しかったようです。
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宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班
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