宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

スマート農業の取組~小麦の可変施肥が行われました~

2020年05月21日 10時21分18秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

   5月11日にスマート農業の実証事業(スマート農業技術の開発・実証プロジェクト)の一環として,リモートセンシングに基づく小麦の可変施肥技術の実証が,東松島市の(有)アグリードなるせのほ場にて行われました。
 同じほ場内でも,地力のムラによって,作物の生育のムラが発生します。まず,カメラを搭載したドローンでほ場上空から作物を撮影し,撮影データを基に生育診断し,ほ場内における作物の生育のばらつきを,色分けしマップ画像として可視化します。このリモートセンシングを行ったのち,穂揃期という小麦の品質向上に重要な時期に,ラジコンヘリコプター(ラジヘリ)で可変施肥を行いました。ラジヘリはリモートセンシングで作成したマップ画像データに基づいて,肥料の吐出量を調節しながら飛行し,生育量に合わせた施肥を行います。生育のムラを可視化し,生育量に合わせた施肥を行うことで,収量と品質の一層の向上を図ります。
 注目を集めるスマート農業は,農業経営の低コスト化,省力化技術として効果が期待されます。今後実証を通じて,スマート農機導入の効果や課題を把握しスマート農業を推進していきます。(図は生育のばらつきを可視化した画像で,生育量に合わせて施肥を行います(青:生育量小 赤:生育量大))

<連絡先> 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第一班 TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999
 

          

 

          

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  台風被害からの再起に向けて... | トップ | 丸森町の台風被災水田でヘア... »
最新の画像もっと見る

先進的技術に取り組む経営体の育成・支援」カテゴリの最新記事