去る9月17日,栗原市一迫長崎地区の水田で,宮城を代表する銘酒「綿屋」の藏元である地元の金の井酒造と原料の酒米を生産している「㈲長崎高原ファーム」の主催による酒米の稲刈りイベントが開催されました。
イベントは,今年で5回目,栗原市や仙台市の日本酒の愛飲家や酒販関係者等,約70名が参加しました。刈り取った稲は,5月14日に参加者自身が田植え作業を行ったもので,約50aの水田のうち,1時間半ほどで10a程度の作業を行いました。参加者は慣れない鎌を使った刈り取りと,とも結いによる稲束の結束に悪戦苦闘していました。
作業のあとは,昼食を兼ねた交流会が開催され,稲刈作業が終了したことを祝う「かっきり餅」が振舞われました。参加者は,餅に舌鼓を打ちながらも,稲刈りしたお米が,新酒になることに思いを馳せていたようです。
普及センターでは,良質米の産地栗原で酒米の生産を増やしていきたいと考えており,プロジェクト課題に取り上げて,酒造好適米「蔵の華」の生産支援や日本酒の需要拡大支援などの活動を行なっています。特に,このような消費者と生産者が交流し,米づくりや酒造りの現場を理解してもらう取組は日本酒の消費拡大,ひいては酒米生産の拡大に大変重要と考えており,今後とも支援していきます。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0228-22-9437 FAX:0228-22-6144
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