当管内には農業大学校の1年生6名が,9月5日から10月7日までの33日間先進農業体験学習に訪れました。
今年学生を受け入れたのは,水田農業部門では佐藤弘毅氏(志波姫),白鳥一彦氏(志波姫),園芸部門ではグリーンディステニー有限会社(若柳),狩野和義氏(一迫),三浦孝夫氏(築館),酪農部門では有限会社小山牧場(一迫)です。
学生達はそれぞれの受け入れ先で,いちごの定植,稲刈り,搾乳,アイスクリームの製造・販売,花壇苗や野菜の管理・出荷など様々な農作業と農家の暮らしを体験しました。
研修が始まってすぐの9月8日には,栗原4Hクラブの主催で農大生激励会を開催しました。日中は4Hクラブ員との意見交換会や栗原農業士会との合同視察研修を行い,夜は青年農業士宅で交流会を行いました。学生達は普段同年代のみで生活しているため,始めはとまどっている様子でしたが,徐々に打ち解けて積極的に大人達の輪の中に入っていく様子が見られました。色々なタイプの経営者と交流することができ,大変勉強になったようでした。
学習期間を折り返してからは,受け入れ農家や地域の方々ともすっかり打ち解け,家族と同様に農作業を進んで行う姿が見られました。
去る10月7日に体験学習の終了式が行われました。学生から受け入れ農家に対し,「本当の家族のように温かく接してもらいうれしかった」「最初は早く終わってほしいと思っていたが,あっという間に終わってしまった」「農業に対する考え方が変わった」「将来農業に就きたいと思うようになった」「将来やってみたいことが見えてきた」といった前向きな感謝の言葉が述べられました。
受け入れ農家から学生に対しては,「やればできるということ,最後までやり通すということを伝えたかった。これから自分自身を鍛え上げて成長してほしい」「家庭にすぐに溶け込んでくれた。自宅が近いので機会を作ってこれからも足を運んでほしい」「目的意識がはっきりしない中でとまどいがあったと思うが,他人の家の飯を食べたことが一番よい経験になったと思う。次に来てもらえるのがとても楽しみ」「将来独立したいと考えているなら,色々なことに興味を持ち,何をすべきか自分で考えられるようになってほしい」
「忙しい農作業が続いても余裕を持ってやれることが大切。それは自分の気持ち次第でもある」「果たして18歳で将来の目標を明確に決められるのか。これからも多くの体験をして自分の道を見出していってほしい」といった激励の言葉をいただきました。
普及センターでは,今後も農業大学校と連携し,学生と受け入れ農家のパイプ役を担っていきます。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9404 FAX:0228-22-6144
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