
「金のいぶき」は玄米食専用の水稲品種で、胚芽がひとめぼれの3倍と大きいことから、GABAなどを豊富に含み、栄養価が高く、食味や食感がよいといった特長があります。また、健康志向の消費者への需要も高く、高単価での取引が期待できます。気仙沼管内では、令和3年に普及センターの栽培展示ほ(20a)を設置してから、担当農家とともに地域に応じた栽培管理を検討し、令和4年は55a、約450㎏/10aと拡大してきました。令和5年は、生産者が新たに5者加わり、面積は3.8haまで拡大します。
そこで、金のいぶきをフラッグシップとして気仙沼市の稲作経営の安定化を図るため、「金のいぶき」のブランド化を推進する協議会が設立されました。気仙沼市の金のいぶき生産者6者、卸小売業者、気仙沼市産業部農林課、JAがメンバーとなり、今後は、ホタテ殻等の海産物由来資材を活用した土づくりで「海の街気仙沼」を活かした栽培に取り組むとともに、独自のパッケージデザインなどを通してブランド化を進めていきます。
最終的には、管内での栽培面積を20haまで拡大することを掲げています。
これから、栽培研修会の開催など通して、高品質・多収を実現し、気仙沼市の農業振興につなげてまいりますので、秋に「気仙沼金のいぶき」を見かけた際には、ぜひ御賞味ください。
<連絡先>
宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班 TEL:0226-25-8069 FAX:0226-22-1606