小牛田乾田直播種研究会は,水稲乾田直播栽培の技術向上を目指し,会員11名で活動を行っています。令和3年度の乾田直播面積は約42ha,9名の会員が取り組みました。
1月27日に実績検討会が開催され,普及センターからは,水稲全般の作柄や小牛田地区の直播面積の推移を説明しました。また,参考として,今年度小牛田地区で行った湛水直播展示ほの事例を紹介し,出穂直後の低温により登熟がやや緩慢となったものの,収量には大きな影響はなかったことを説明しました。
また,古川農業試験場からは,県内の乾田直播栽培の調査結果や除草剤試験結果の説明が,農薬メーカーの担当者からは,研究会員のほ場で実施した除草剤試験の結果と,次年度の除草体系の提案がありました。
平均単収は535kg/10a,最高収量は632kg/10aという事務局からの説明があり,会員の技術の高さが感じられました。意見交換では「後発のヒエが多かったので,提案された除草体系で取り組んでみたい」「良い出芽のためには播種深度と鎮圧が重要」等の意見が出されていました。
育苗の負担軽減を図ることができる乾田直播栽培は,今後も増加することが予想されます。
<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225