宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

施設園芸環境制御に関する勉強会

2015年12月02日 19時37分49秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

11月10日に仙台農建株式会社が主催する施設園芸における環境制御技術の勉強会が開催されました。講師には,株式会社誠和の斉藤章氏が招かれ,県内から興味関心のある生産者約40名が参加しました。

 環境制御技術については,美里地域の施設園芸生産者の中でも関心が高まっており,実際に施設内環境のモニタリング装置を導入している生産者も見られる。

 勉強会では植物の生理生態的な反応を中心に,植物のもっている能力を引き出すためのCO管理と湿度(飽差)管理について講義が行われました。園芸施設内の環境を整えるためには,まず,現状を数値で正確に判断することが大切であることと栽培環境モニタリングの重要性が話されていました。

 オランダの先進的な管理を元にした講義内容を聞いた参加者からは,「非常に勉強になった」,「さっそく試してみたい」といった感想が聞かれました。

出来る管理から1つずつ,少しずつでも改善することが大切だと感じる勉強会となりました。

 

 

 

                                                                                              <問い合わせ先>

  美里農業改良普及センター 先進技術 班

TEL 0229-32-3115

FAX 0229-32-2225


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南三陸町在郷地区のねぎ栽培ほ場で現地検討会を開催

2015年12月02日 09時51分19秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 2015年6月11日の本ブログで紹介した在郷地区のねぎ栽培ほ場では,栄養分の乏しい復旧農地に合わせた施肥体系を行ったことで,6月の定植後ねぎの生育が順調に進んでいました。しかし,8月下旬から9月中旬にかけての日照不足や大雨による根ぐされで生育不良株が多発し,残念ながら出荷可能と見られる面積が縮小しています。そこで,生育不良の原因を管内の生産者や関係機関で共有し,今後の改善対策の検討を行うため,11月20日に現地検討会を開催しました。

 普及センターと古川農業試験場が連携し,土壌断面調査や現場透水性調査を行ったところ,心土部分が硬いために土壌の透水係数がきわめて低いことが分かりました。もともと粘土質で固結しやすい土質のうえ,有機物も少ないため,排水不良による湿害が発生しやすい条件だったと考えられます。生育不良の原因と,今後必要とされる心土破砕等の土壌改良対策について,参加者で共通認識を持つことができました。

 今後,在郷地区を含む管内復旧農地のねぎ生産を安定化するため,関係機関の連携のもと,対策の実施を検討していきます。

<連絡先>

宮城県本吉農業改良普及センター 先進技術班

〒988-0341 宮城県気仙沼市本吉町津谷桜子20-2

電話 0226-29-6044

 


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