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宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

震災後のほ場整備地区で初の集落担い手組織誕生

2014年06月18日 09時16分26秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援
現在,農地復旧の一環で,ほ場整備事業が管内10地区で進められています。
 このうち南三陸町板橋工区(工区面積8.8ha)で,平成26年6月16日に「板北営農組合」(いたきたえいのうくみあい)の設立総会が開催されました。
本組合は,ほ場整備地区の担い手であり,管内で初めて経理を一元管理する集落営農組織として営農開始します。
担い手不足や高齢化の進展,耕作放棄地の増加などの課題を乗り越え,この板北営農組合の取り組みが新たな営農モデルとして他地区へ波及することが期待されています。
ほ場整備事業は,8地区で平成27年4月の営農再開を目指して工事が進められています。普及センターは,地域営農体制の構築を支援していきます。

<連絡先>
本吉農業改良普及センター 地域農業班
〒988-0341 宮城県気仙沼市本吉町津谷桜子20-2 電話 0226-29-6044

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再開への一歩! 復旧農地への水稲試験作付け

2014年06月18日 08時45分08秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援
6月5日,東日本大震災の津波や地盤沈下など大きな被害を受け,農地復旧が進められている東松島市野蒜・洲崎地区の約20aの試験田で水稲作付けが行われました。
当地区は戦後の食料増産や農業生産基盤の拡大により,国営の代行干拓事業として,昭和40年度に約100haの整備が完了した地区ですが,東日本大震災により堤防が破壊され,地盤も約50cm沈下し,約80haの農地が長期間にわたり海水に浸かっていました。
これまで災害復旧事業により,干陸化,盤上げ,除塩工事が進められており,試験田では塩分濃度や土壌成分,地下水位,生育状況等を調査し,来年度以降の営農再開に向け,本格的な復旧対策等に反映させていきます。
地元農業者は営農再開をあきらめかけた時期もありましたが,試験作付けとはいえ,4年ぶりの田植えに「再開への一歩を踏み出した」と笑顔を見せていました。今後は,新たな担い手の組織化や法人化等も視野に入れながら,営農再開に向け進んでいきます。
普及センターでは関係機関と連携して復旧田の栽培技術や担い手育成の支援を継続し,地域農業の復興に取り組んでいきます。

石巻農業改良普及センター 地域農業班 0225-95-1435

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