5月23日に、石巻市桃生町のほ場にて、RTKシステムを活用した水稲乾田直播栽培の省力的な除草剤散布作業の実証を行いました。
今回の実証では、①RTKによる自動操舵、②トラクターマウント型の大型ブームスプレイヤー(タンク容量1,600L、散布幅21m)の活用、③除草剤の少量散布(50L/10a)、④RTKの位置情報を利用したセクションコントロール技術(50㎝単位での制御)、⑤2.2haの大区画ほ場、の5つの技術を組み合わせ、作業時間がどの程度短縮できるか検証しました。
実証の結果、通常の除草剤散布(乗用型ブームスプレイヤー、タンク600L、散布幅16m、散布量100L/10a)では60分程度かかるところを、約1/3の20分程度で散布作業を終えました。
いつも散布作業を行っている作業員も作業速度の速さに驚いており、RTKシステムに様々な技術を組み合わせることで、省力的・効率的な作業が可能になることが示されました。
県では、RTKの基地局を整備し、5月末現在で260者程度がRTKシステムを利用しています。今後も、RTKを有効活用した省力的な技術を実証し、農業の生産性向上を支援していきます。
〈連絡先〉
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