これはフロスト シリーズ第5作目になるが、著者が2007年に亡くなったので、続刊はないと思っていた。ところが今年6月になって創元社からこれが出版(イギリスでは1999年に出版されていた)され、驚くとともに嬉しくなり早速買い求めた。
イギリスの田舎町デントン警察署のフロスト警部は、幼児誘拐の頻発、売春婦の連続殺人事件や白骨遺体の発見事件などで大忙し。同僚の婦人警官を売春婦に化けさせてのおとり捜査では、その彼女を窮地に追い込んでしまう。
相変わらず、彼のずぼらで直感捜査での迷走、失敗の連続でひやひや、面白い。 マレット署長とのやりとりも秀逸。
著者が亡くなった翌年の2008年には、6作目となる「A Killing Frost」が発刊されているという。日本では翻訳されていないので次回が楽しみだが、彼は殺されてしまうのだろうか。
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