「豊年蟲」 志賀直哉 座右寶刊行會
著者が信州戸倉温泉に滞在中の散歩途次、停車場の前にアーク燈があり、それに大きい火取蟲が二三間の厚さで渦巻いてゐた。驛の廣い待合室もそれで一杯だった-中略-「この邊で豊年蟲といって、これの多い年は作がいいと喜ばれます」と棍棒を降ろした車夫は汗を拭きながら説明した(100頁)。
文中、豊年蟲は蜉蝣(かげろう)で縦横十文字に飛び交わす様は風の日の雪と變わらなかった、と言っている。
13頁程の随筆風の短編、他に13編収められている。帯にその目次が記されているのが珍しいが、これは著者の発案とある(あとがき)。
【戸倉上山田温泉 笹屋ホテル内旅館 豊年蟲 のこと】-ホテル案内から
作者は昭和初期、このホテルに逗留中上記の短編を執筆した。
創業100年を迎えた2003年数寄屋造りの八室が登録有形文化財の指定を受けホテル内旅館「豊年蟲」として開業した。
旧帝国ホテルを手がけたフランク・ロイド・ライトに師事した最初の日本人 遠藤 新 が昭和7年にデザインし建築された。
幸いにも、先の演劇鑑賞に北陸へ行った初日(11月11日)に当館の「皐月の間」に宿泊、落ち着ける日本建築の素晴らしさ・美味しい料理・室内の温泉を堪能することが出来た。次の間は掘り炬燵が暖かかった。
部屋の様子とそこから見える日本庭園
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/61/1534160e63e80a9af9e42688b2603944.jpg)
【懐古園】ここへ投宿する前、昼時懐古園で蕎麦に舌鼓、紅葉も未だ見頃で素晴らしかった
アノ寅さんもご一緒に
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/55/49d6d22c035194d486b0fad115ad663c.jpg)
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文中、豊年蟲は蜉蝣(かげろう)で縦横十文字に飛び交わす様は風の日の雪と變わらなかった、と言っている。
13頁程の随筆風の短編、他に13編収められている。帯にその目次が記されているのが珍しいが、これは著者の発案とある(あとがき)。
【戸倉上山田温泉 笹屋ホテル内旅館 豊年蟲 のこと】-ホテル案内から
作者は昭和初期、このホテルに逗留中上記の短編を執筆した。
創業100年を迎えた2003年数寄屋造りの八室が登録有形文化財の指定を受けホテル内旅館「豊年蟲」として開業した。
旧帝国ホテルを手がけたフランク・ロイド・ライトに師事した最初の日本人 遠藤 新 が昭和7年にデザインし建築された。
幸いにも、先の演劇鑑賞に北陸へ行った初日(11月11日)に当館の「皐月の間」に宿泊、落ち着ける日本建築の素晴らしさ・美味しい料理・室内の温泉を堪能することが出来た。次の間は掘り炬燵が暖かかった。
部屋の様子とそこから見える日本庭園
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【懐古園】ここへ投宿する前、昼時懐古園で蕎麦に舌鼓、紅葉も未だ見頃で素晴らしかった
アノ寅さんもご一緒に
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