mitumine 夢幻庵日記

夢うつつで過ごしている日々、趣味の絵・旅行・写真・ハイキング・読書などを写真を交えて気ままに記しています。

11月に読んだ本「豊年蟲」 志賀直哉 座右寶刊行會 (昭和二十一年七月三十日發行)、戸倉上山田温泉ホテル内旅館「豊年蟲」のこと

2021-11-30 15:58:27 | 
  「豊年蟲」 志賀直哉 座右寶刊行會 
  著者が信州戸倉温泉に滞在中の散歩途次、停車場の前にアーク燈があり、それに大きい火取蟲が二三間の厚さで渦巻いてゐた。驛の廣い待合室もそれで一杯だった-中略-「この邊で豊年蟲といって、これの多い年は作がいいと喜ばれます」と棍棒を降ろした車夫は汗を拭きながら説明した(100頁)。
 文中、豊年蟲は蜉蝣(かげろう)で縦横十文字に飛び交わす様は風の日の雪と變わらなかった、と言っている。

 13頁程の随筆風の短編、他に13編収められている。帯にその目次が記されているのが珍しいが、これは著者の発案とある(あとがき)。

【戸倉上山田温泉 笹屋ホテル内旅館 豊年蟲 のこと】-ホテル案内から
作者は昭和初期、このホテルに逗留中上記の短編を執筆した。
創業100年を迎えた2003年数寄屋造りの八室が登録有形文化財の指定を受けホテル内旅館「豊年蟲」として開業した。
旧帝国ホテルを手がけたフランク・ロイド・ライトに師事した最初の日本人 遠藤 新 が昭和7年にデザインし建築された。

幸いにも、先の演劇鑑賞に北陸へ行った初日(11月11日)に当館の「皐月の間」に宿泊、落ち着ける日本建築の素晴らしさ・美味しい料理・室内の温泉を堪能することが出来た。次の間は掘り炬燵が暖かかった。
部屋の様子とそこから見える日本庭園


【懐古園】ここへ投宿する前、昼時懐古園で蕎麦に舌鼓、紅葉も未だ見頃で素晴らしかった
 アノ寅さんもご一緒に



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