20世紀初頭からパリで活躍した人達で、パリのポンピドー・センターに収蔵されている作品を展示したもの。
ピカソ、シャガール(上の写真-エッフェル塔の新郎新婦-本人と奥さんのベラを描いた)、藤田嗣司、ミロ、モディリアーニ、カンディンスキー等著名な人達と共に、荻須高徳、シャイム・スーティン、ニコラ・ド・スタール、今井俊満などの他、写真家のマン・レイ、アルメルト・ジャコメッティの彫刻など多彩な作品200点余りが展示されている。
そのうち、藤田の作品は初めて観たので、感動した。
ところで、この美術館(東京六本木)は、収蔵作品を持たないという。ということは、館主催の絵画展をするにしても、ほぼ貸美術館ということになる。これで、国立美術館といえるのだろうか。単に、国が作って運営している貸し美術展示館に過ぎないと思う。
単なる貸し館に、3百数十億円も投じる必要があるのだろうか…
建物は黒川紀章設計で、曲面で構成したモダンなもので目を惹く。内部も搬入搬出、展示に工夫が凝らされていて良くできているようだ。
外観と内部
これだけの施設を造って、貸し館というのは、本当に勿体ないような気がします。もっとお金がかかってもいいから、いいものを集めて展示・研究して貰いたいものです。