mitumine 夢幻庵日記

夢うつつで過ごしている日々、趣味の絵・旅行・写真・ハイキング・読書などを写真を交えて気ままに記しています。

加藤久晴 著 「新 傷だらけの百名山」 新風舎文庫 を読んだ

2006-08-14 20:29:02 | 読書

     

 同名の書、第三作目。自然環境を破壊しているのは、それを護るべき立場にある行政が営利を目的とする業者と一体となって(言い換えれば、連んで)進めている様子を、レポしている。

 そして、それをくい止めようと一生懸命に努力しているのが、非力な住民や自然保護団体であるという構図がはっきり示されている。力関係からいって、後者が敵わないのは云わずもなが、というのが悲しい。長いものには巻かれろという、国民性の性か?

 上の写真右側のは、わが故郷S県T市にある名山といわれた山の姿の変遷だ。右は、1960年清水武甲氏撮影のもの、左は、頂上が40㍍も低くなって無残な姿になった最近のものだ。地域振興の基、自然は破壊され、住民は公害に苦しみ、潤うのは一部の資本家と権力者というのでは、我々一般市民は救われない。それが普通のこととして、日本のあちこちで進められているというのが、とても悲しい。

 

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