西洋文明の原点、地中海を取り巻く地域でその時代を画した対照的な人物2人を、比較対照しながらその時代を描こうという意欲作だ。
テーマは、歴史(ヘロドトスとイブン・ハルドウーン)、科学(アルキメデスとプトレオマイオス)、聖者(聖アントニウスとヒエロニムス)、真理(イブン・ルシュドとマイモニデス)、予言(ヨアキムとノストラダムス)、景観(カナレットとピラネージ)の6部門12人。
歴史、科学、景観の章が面白かった。この地域は、民族・宗教が交錯する地域だけに、とても興味深く読むことが出来た。新書版では細部に渡っての書き込みが出来ないので残念な感じだ。