市民の声さまのコメントに図書館のことがありましたので少し付加えさせていただきます。
以前の委員会での発言です。
大西:年間75000人の図書館利用者がいて美術館などとの相乗効果があり美術館来場者も16000人程度いらっしゃる。
その75000人が他へ移転するとなると人の移動も変わり美術館などの利用者も減少するのではないか?
役所:付近一帯で75000人プラスアルファの歴史資料館の来場者数になると考えている。
と言うやり取りを行ったことがありました。
75000人の集客を施設間で相乗効果を持たせて経済効果も考えた上で将来のまちづくりが必要不可欠であるにも係らず、市民の利便性や経済化効果を無視した政策であると思います。それらのこともあり、議会や委員会又街頭活動HPなどで皆さんに訴え、お伝えしています。
アンケートで市民病院跡について質問したことがありました。
大西:アンケート結果では市民病院跡が多いのに何故市民病院跡としないのか?
役所:23年度の市民病院の経営状況の発表があり、悪化していたので市民病院跡は売却することとした。
大西:アンケートをとるときに検討できたはずではないか。市民に対して不親切である。
さかのぼって不親切なアンケート??
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平成24年7月2日 総務建設常任委員会(教育委員会)-07月02日-01号議事録
◎告野図書館長 図書館長の告野でございます。よろしくお願いいたします。
では、お手元の資料に基づきまして御説明をさせていただきます。
まず、1枚物でございます、第2次三木市図書館活性化構想(案)に対するパブリックコメント及び地区別説明会の概要及び対応につきまして。
まず、パブリックコメントでございますが、平成24年4月2日から5月1日までこの1カ月間行いました。12名から意見をいただいております。意見の内容につきましては44件でございます。まず、その44件の概要でございますが、別紙を見ていただきたいと思います。
これも構想の項目ごとにまとめております。まず初めのところで御意見をいただいてます。これにつきましては、図書館の活性化の構想の出発点が歴史・美術の杜構想ありきというところに最大のゆがみがある、そういう御指摘でございました。あくまでも2つの構想は別次元のものであり、その出発点が歴史・美術の杜構想ではございませんということでございます。
出発点は歴史美術の杜構想で現図書館を歴史博物館にしようとしたことから始まった玉突き問題です。(大西秀樹)
2点目、新設場所決定に至る経緯が不透明である。これにつきまして反対的な御意見がございました。回答としまして、3つの意見、候補地を絞らせていただいて、アンケート結果、市民病院跡地を希望する意見が多かったわけでございますが、次の3つの理由から市長部局とも協議して平成24年2月に教育委員会で決定したものでございます。
まず、アでございますが、市民病院の清算には約40億円かかり、跡地を民間に売却することによりその益で債務を少しでも圧縮することは結果として市民全体の負担の軽減になるということ。
イとして、市役所、文化会館など公共施設と近接しており、利用者の利便性が図れること。
3点目には、将来的に水道庁舎周辺に美術館や金物資料館等の移転整備も可能で、文化、芸術のまちの顔づくりにつながることでございます。
3点目の御意見としまして、
箱物行政に反対するという反対御意見がありました。図書館の新設は市民の期待も大きく、教育や文化の振興のために必要なものであると考えておりまして、箱物行政では断じてございません。
以下、項目ごとに主立った御意見を紹介をさせていただきます。
1ページの一番下でございます。③、幼児から高齢者までを乳幼児から高齢者までとしたほうがいいという御意見。これにつきましては御意見を反映させていただいて、構想案を改正しております。
それから、次のページ、2ページ。2ページの項目でございますが、3の活性化基本方針及び5の推進計画、これまとめてございます。3と5の内容につきましては、5本の柱で同じような構成になってございますので、まとめて御意見を掲載しております。そのうち1つ目の仮称三木市立中央図書館の新設に係る御意見をたくさんいただいております。
①から⑦につきましては、新しい図書館に対する要望といいますか、期待の御意見でございます。それに対しましてはまとめまして、5月に発足しました仮称三木市立中央図書館建設検討委員会で報告もさせていただき、協議の上できる限り提言に盛り込むように努めてまいります。建設検討委員会が作成した案に基づき教育委員会が適切な基本計画を策定していきます。
それから、2ページの下のほうで⑩でございます。本体本文の構想案の6ページの記述、高齢者や子育て世代だけでなく、乳幼児、子供、若者世代、障害者なども入れてほしいという御意見でございます。これにつきましても御意見を反映させていただいております。
それから、3ページの⑫、建築計画1,250平米の根拠が示されていない。この質問につきましては、将来の蔵書冊数、開架12万冊を考慮して、現図書館1階の開架図書の状況、これ平米130冊になろうと思いますが、よりもゆとりのある開架に必要な建築面積として1,250平米を想定したものでございます。その場合は平米約100冊になります。
それから、⑬、十分な駐車場の確保を要望する。また、金物まつりなどイベントのときの出入り口をどうするのかという御意見といたしましては、文化会館の駐車場ということで十分な駐車スペースが確保が可能でございます。金物まつりのときには年に1度蔵書点検を行っております。
その蔵書点検にあわせて休館とするなど、利用者に迷惑をかけないように対処いたします。また、イベントのときには案内看板あるいは誘導ロープなどを設置して、図書館に来られる方の駐車場出入り口を確保するものでございます。
それから、大きな2の市民に開かれた身近な図書館の実現につきまして、16番ですね、図書館に関するより多くの情報を市民に知らせるべきだ。これにつきましても、御意見を反映させていただきまして、新刊図書、イベントなどの情報を館内の特設コーナー、ホームページ、図書館便りなどでタイムリーに発信するという文言を挿入をさせていただいております。
それから、17、郷土資料の修理、整備、保存を充実する。これにつきましては、郷土資料のうち古文書などは閲覧用として歴史資料館に所蔵して、副本あるいは貸し出し可能な資料につきましては図書館に所蔵するなどのすみ分けを行ってまいります。
あと、ごらんをいただきたいと思います。
続きまして、地区別の御意見でございます。
表紙に戻っていただきまして、地区別におきましては5月11日から6月10日まで、これも1カ月間10地区259人の参加者でございました。48件の意見を取りまとめております。別紙で御説明いたします。パブリックコメントと重複する御意見がたくさんございますので、重複しない部分だけを説明させていただきます。
7ページの⑥でございます。現図書館より床面積を検証して今よりもゆとりのある開架スペースが確保できるのか。それにつきましては、建設検討委員会で具体的な協議を行って基本計画というものを策定してまいるわけでございますが、現図書館より床面積が減少するといいますのは総床面積のことでございまして、1階部分のワンフロアの開架部分につきましては大きくなりますので、御安心をいただきたいと思います。
続きまして、
⑩でございます。どのような図書館を期待するのかアンケートをとってほしいという御意見がございました。今後図書館利用者などに対しましてアンケートや聞き取りを行い、意向の把握を行っていきます。
⑪、新図書館の維持費の経費節減に努めていただきたい。これ御意見反映させていただきまして、省エネを考慮した建物とし、維持費をできる限り削減したいと考えています。
以上が地区別の御意見でございました。
あと、たくさんの御意見を踏まえまして、本文のほうでございますが、パブリックコメントに出した時点からの修正内容を御説明いたします。
まず、2ページをお願いいたします。
2ページの中ほどでございます。また、乳幼児から高齢者まで、すべての市民が便利に利用できる図書館、利用者の多様なニーズにこたえる図書館を目指します。幼児となっとったところを乳幼児としております。図書館ではブックスタート事業等の乳児を対象とした事業を行っております。
それから、6ページでございます。
6ページの上から6行目あたりでございますが、新しい図書館のイメージでございます。高齢者や子育て世代を初め、乳幼児や障害者等にも配慮した施設とします。もとは高齢者や子育て世帯にも配慮したとなっとったんですが、乳幼児とか障害者等という文言を挿入しております。
それから、5行ほど下でございますが、青山図書館、吉川図書館の図書が満杯になった場合にも対応できる閉架書庫を併設し、省エネなど環境に配慮した施設として平成27年1月のオープンを目指し建設をします。省エネなど環境に配慮した施設という文言を挿入しております。
それから、8ページをお願いいたします。
8ページの2行目ですね、さらに市民と図書館が協力連携した事業を積極的に開催するとともに、新刊図書、イベントなどの情報を館内特設コーナー、ホームページ、図書館だよりなどでタイムリーに発信します。開催するとともに以下を挿入しております。いわゆる当初のパブコメの案では情報発信の文言がございませんでしたので、この文言を挿入させていただいております。
図書館の関係につきましては以上でございます
既存の三木市内の病院や調剤薬局は今後、統合病院を競争相手に患者さんを奪い合わねばならなくなります。もともと、患者さんの数は限られているのだから「直通バスを出すのでどんな患者さんでも統合病院に行ってください。」というような政策は間違いです。
民業を圧迫し、三木市内の医療崩壊を招きかねません。
少なくとも、統合病院病院運営費拠出(年間十億円ぐらいですか?)に上乗せして、数十億という投資を行ってすることではないように感じています。
(初期投資バス購入、受付機導入、方向転換場、待ち合い場整備、運営費用全て合わせて例えば5年でそれだけ投資するのでしょうか。内訳も全て示して総額を示していただきたいものです。)
結局、三木市は病院だけのためにいったいいくら使うつもりか、ということをきっちり示していだだきたいですね。
この際、とにかく「内訳」をきっちり示していただきたい。
いつも三木市が出してくる訳の分からない概要版は、見るごとに数字が違うのでさっぱり分かりません。
これを書く前にも、「三木市の予算編成方針」や「三木市の予算の概要」を見てきました。しかし、「三木市の予算編成方針」では一般会計の歳出歳入総額は200億円なのに、「三木市の予算の概要」になると、一般会計の歳出歳入額は300億円となっていて、意味が分からなくなってしまいました。
お手上げです。三木市の出すものは色々と難解です。
この話はさておき、極端な患者(お客様)誘導政策は、市内に密着した医療機関を圧迫します。大型商店街ができたために、地元の商店街がすたれてしまうようなものです。国民総医療費抑制のため、平成14年度から何度も行われている診療報酬改定は、中小規模以下(ベッド数200以下)の病院の経営を更に苦しめるだろうと言われています。(もっとも、この2年、病院の倒産数自体は減少傾向にあります。しかし、以前と比べて「放漫経営」による倒産でなく「医業収益本体の赤字」「医師確保」「看護師確保」の問題による倒産、廃業が増加しています。)
さらに、大西議員ご指摘のとおり、現在、三木市内には様々なバスに対する助成費、神戸電鉄に対する補助金が支払われていますが、その全てがバラバラに展開されており、これらの公共交通を全体から調整し、振興させていこう、というような政策には決してなっていないように見えます。
私は、神戸電鉄は三木市にとって非常に大事な交通機関だと思っています。可能な限り守っていただきたいと願っています。ですから、バスと神戸電鉄を一体として、公共交通として発展させていくような施策が必要で、新図書館のような、三木市の新しい姿を作るような施設は、ぜひとも公共交通の要となる場所に据えることで、公共交通の発展と市民の利便性の向上を図っていくべきだと思うのです。
新図書館が文化会館前に建設されれば今度は「新図書館行き」の直通バスを走らせるであろうことが容易に予想できます。(市内のほとんどの地域からアクセスが難しい場所ですから。)
直通バスにかかるであろう経費もさることながら、現在のバス路線はぼろぼろです。神姫バスには全面撤退してもらって、三木市営バスでも作るつもりでしょうか。
それをしたところで、神戸電鉄には何のメリットもありません。
最近よく耳にするようになった言葉に、ライフサイクルコストという考え方があります。
初期建設費であるイニシャルコストと、ランニングコストを総合的にみて費用対効果を計っていきましょう、という考え方です。
神戸電鉄の乗客増のために必要な柱は「集客施設の建設」「通勤客・通学客の獲得」の2つではないかと思います。新図書館は、「集客施設になりうるもの」です。
「通勤客、通学客の獲得」に関する腹案は機会があれば述べることとして、今回、新図書館を大村地区に配置するとして、用地取得などで5億10億余分に建設費がかかったとしても、新たな直通バスを走らせる費用や、公共交通の補助のために出すお金を削減する効果を総合的に勘案すれば、「ライフサイクルコスト」は大幅に削減できるものと考えます。
このようなことを一体的に考えていくのが「まちづくり」であり、思いついたことを次々に行っていくのは、「放漫経営」と言うのではないですか?
少なくとも、三木市の抱える大きな課題「病院」「バス」「神戸電鉄」「新図書館」が総合的なまちづくり、という見地から検討されたようにはとてもみえません。全てが、縦割りで、細切れなんです。
こんな政策を容認していては、三木市は希望の道ではなく、衰退の道をゆっくりと進んでいくしかできません。
三木市のお金は「5年後10年後の私たちが、子どもや孫と安定した幸せな日々を過ごしていられるようにするために」使いましょう。
今日明日の「なんとなくあれば便利」のために、だらだらと使い続けるものではありません。