友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

松井選手がMVPに

2009年11月05日 23時30分10秒 | Weblog
 アメリカ大リーグのワールドシリーズ第6戦で、ヤンキーズは昨年の覇者フィリーズを7対3で下し、優勝を勝ち取った。松井秀喜選手はこの試合で、6打点を上げ、MVPに輝いた。テレビニュースが伝えていた。凄いね!よくやったね!松井選手はヤンキーズに入団するときに、ワールドシリーズでの優勝に貢献したいと言っていたけれど、実際にそれを成し遂げてしまうとはたいした男だと思う。イチロー選手とはまた違う、強運の持ち主であり、でもそれを本番でやってのけられるのは単に運が強いとは言い切れない。

 松井選手のワールドシリーズはテレビ観戦できなかったが、今晩はひとりだから誰にも邪魔されずにプロ野球の日本シリーズを見ようと思う。巨人が圧倒的に強いだろうと思っていたけれど、いやいや日本ハムが頑張っている。わが町のスターである稲葉篤紀選手が肝心なところで活躍している。ヤクルトを退団し、日本ハムに拾ってもらった時、稲葉選手の後援会の解散パーティーが開催され、知人に誘われて出席した時のことを思い出す。その時に稲葉選手と少し話す機会があったけれど、ヤクルトの評価に対するやり切れない気持ちが滲んでいた。

 稲葉選手は日本ハムに移籍し、そして次第に「大選手」になっていった。イチロー選手とは違う、松井選手ともまた違う、日本のプロ野球界に名を残す選手になった。イチロー選手がアメリカのプロ野球で毎年200本安打の記録を打ち立てたが、そのためには普通の人では考えられない日々の努力を積み重ねていること、しかもそれは強い肉体を造るのではなく、「柔らかい筋肉を維持する」ためのトレーニングだと言っていた。松井選手にしても稲葉選手にしても、一流と言われる選手はきっとそのために並々ならぬ努力をしているのだろう。

 地域新聞を作っていた時、普通の人々にスポットを当てることを念頭に編集していた。スポットを当ててやるという気持ちが私にあったら、きっとうまくいかなかっただろう。記事を書くために取材に行き、話しを聞いていると、人間は素晴らしいなと思えてくる。何年もやっているこの店もこんな苦労や努力があったのか、この子が活躍したのは両親がこの子をこんなに大事に思っていたからなのか。取材の度に知らないことが見えてくる。人にはそれぞれにドラマがある。どんな人にも喜怒哀楽がある。新聞を作っていて本当によかったと思った。

 NHKの朝の連続テレビ小説『ウェルかめ』は地方誌の新人の女性記者が主人公だ。雑誌の編集者になりたいという彼女の記事に対して、女性編集長は「あんたはどこに感動したの?」と聞く。私から見てもこの新人さんはとても編集者にはなれないと思った。せっかく相手が記事になることを話しているのに、それに気が付かない。どうして気が付かないのか、新人さんは取材に当たって、自分のイメージに相手を持ち込もうとしてしまっているのだ。記者に感動がない記事なんか、読者は何も面白くない。一流になることはなくても、人間は努力する定めにある。

 日本シリーズ、巨人が逆転し王手となった。これで次に日本ハムが勝ち、互いに3勝して5分となり、文字通り最終決戦となって欲しいものだ。どうでもいいことかも知れないけれど。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『葉っぱのフレディ』 | トップ | 合唱コンクールの日 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事