友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

風が強くて

2008年04月19日 20時06分24秒 | Weblog
 雨は上がったが、強い風が吹いている。日差しが高くなれば風は収まるだろう。そう思ったが、一日中風は止まない。チューリップは雨には耐えてくれたけれど、この風にはかなり痛めつけられた。午前10時にご近所の皆さんがやってきた。チューリップを楽しんでもらうだけだから、気遣いは無用だったのに、それぞれに手作りの一品を持って来てくださった。

 昨年のこの会が雨に打たれて、部屋からの鑑賞会になったことから、ワインの酒盛り会に変身してしまったので、そのことから手作りの品を用意されたのだろう。雨降りではないから、ルーフガーデンに出てチューリップは鑑賞してもらったけれど、風が強いからやはり寒い。外でお茶が飲めるようにとイスもテーブルも用意したが、長く座っていることはできない。結局、昨年同様に部屋の中での鑑賞会となった。

 そしてまた、昨年同様にワインを楽しみながらチューリップを眺めることになっていった。「遠くで見ている時はわからなかったけれど、チューリップの花がこんなに大きいとは知らなかった」と言ってくださる。そう、我が家で育てているのは見栄えのよい大輪のタイプ。これだけ風が強くてはチューリップもかわいそうなので、来てくださった皆さんに好きなだけ切り取って持って行ってとお願いした。

 「歳を取ると、時間が過ぎるのが速くて」と誰かが言う。若い女性が「それは経験知が少なくなるからだとテレビで言っていましたよ」と答える。歳を取ると、新しい経験に出会わない。同じ時間を過ごしていても、新しい経験が無いから時間が早く過ぎるように思うのだそうだ。なるほど、そういうことだったのかと妙に納得できた。

 「どういう時に幸せを感じるか?」との質問に、こんな時ですとすぐさま答えられないのは、幸せの対極である不幸にいないからだ。「日常に追われていて、そんなことを考える時間がない」と言うけれど、そのこと事態が幸せなことなのだろう。そんな日常に新しい体験が生まれるなら、さらに幸せが舞い込むことになるのだ。

   記憶のみに心埋めず 残りの日数に指を折らず
   今も胸に熱く騒ぐ 恋なり愛なり 愛しいもの
   切り株から芽吹く命 蘗たち 慈しむように
   こうありたい こうしたいの 想いを育み抱く
   (小椋 佳の『落日、燃え』より)
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