友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

恨み

2015年10月18日 17時51分46秒 | Weblog

 横浜市で三井不動産グループが販売したマンションが傾き、問題になっている。完成から8年経て、不具合が生じてきたのだ。施工不良が原因のようだが、さらにデーターの偽装も発覚した。先輩は言う。「完全に恨みだね」。ウラミってどういうこと?と聞くと、「大手にいじめられた人間が仕組んだのさ。問題が公になったその時は、そいつは退職していないだろう」と答える。

 「リコール問題はたいていは内部告発だ。正義感からものを言う奴もいるけど、大方は上層部とか上司とかに対する恨みだ。恨みほど大きなエネルギーを駆り立てるものはないのさ」。「大手の連中は威張り腐って、無理難題を押し付けてくる。それを当然のように思っている。押し付けられた方のことなど、これっぽっちも考えていない。いつか必ず仕返ししてやる、そう思った奴の仕業だろう」。

 そんな大それた事件を起こす人が本当にいるのだろうか。考えてみれば、自爆テロなどは自分の命と引き換えに行う行為だ。それが正しい行為と言われたからというよりも、積年の恨みが根底にあるから出来るのかも知れない。人を愛することも大きなエネルギーを必要とするけれど、恨みはもっと大きなエネルギーとなるようだ。

 中国が記憶遺産として提出した南京虐殺の資料をユネスコが受け入れた。政府・自民党はこれを非難し、「ユネスコへの分担金を出さないこともあり得る」と管官房長は発言している。戦争は虐殺の連続であり、今も「イスラム国」に対して空爆が行われている。蒋介石が南京を脱出する際に、同じ中国人を処刑したり逃げ出さないように鎖で縛りつけたこともあった。占領した日本軍の中には中国人の首を日本刀で切り落とす「百人切り」を行った者もいる。中国の資料も日本の資料も、全ての記憶を残すことは人類にとって意味がある。

 「登録するなら金は出さない」とは恥ずかしい。人間のどうしようもない殺戮・残虐・虐殺な行為を無かったことにしてはならない。全ての人々の前に、戦争の悲惨さを明らかにすべきだ。それでも、「自国を守る」と振りかざし、戦争へと向かうことは止められないのかも知れない。

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