友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

『女帝 小池百合子』を読む

2020年07月09日 17時36分12秒 | Weblog

 長く続く梅雨の中で、ギボシが花を咲かせていた。マンションの中庭のアジサイはキレイに咲いているのに、我が家のルーフバルコニーのアジサイは花をつけず、葉も焼けている。日当たりが良すぎるのかと思い、ツバキとキンモクセイの陰になるように置き場所を変えてみたのに。

 ものには適材適所があるし、運不運もある。3歳の女の子が部屋に閉じ込められて亡くなった。母親は離婚しふたりで暮らしていたが、「子連れとは知らなかった」と言う近所の人もいる。親子の愛らしい写真がテレビで紹介されていたが、とっても可愛い親子なのに、どうしてこんな悲劇が起きてしまったのだろう。

 私たち戦後の世代は、親元を離れ、単一で家庭を持った。働くところもあり賃金も上がっていき、親と一緒に暮らさなくても生活できたから、多くの人が都会に出て家を持った。保育園が作られ、子を預け共働きが普通になっていった。

 事件を犯した母親がどういう人なのかは知らないが、ジジババがいたなら、こんなことにはならなかっただろう。近所との付き合いもない家庭が増えているのだろう。コロナや災害の対策は必須だが、家庭の結び付きを作り出すことは出来ないのだろうか。

 小池百合子さんが東京都の知事に再選され、小池さんという家庭とは無縁の政治家が話題になっている。『女帝 小池百合子』の著者の石井妙子さんと小説家の林真理子さんの対談をどこかで読んだ。林さんがこの著書を「文学だ」と絶賛していた。

 それで、読んでみようと書店に出かけた。半分ほど読んで、林さんが言った意味が分かった。まるで小説を読むように引き込まれる。言葉の使い方が易しく、先を知りたくなる。何か、瀬戸内寂聴さんの書き方に通じるものがある。長雨が幸いした。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 梅雨の合間の晴れ | トップ | 冊子『はがき絵』の欠落して... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事