友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

何を信じればいいのか

2017年04月18日 17時36分33秒 | Weblog

 朝からの強風にチューリップは右往左往している。花弁をもぎ取られたものもある。風よ、あと少し穏やかでいてくれ!皆さんが見に来てくれるまで待ってくれ。春はいつもこんな風に無情な風が吹く。ガラス戸から入り込んでくる隙間風が、「ブォー」と異様な音を上げている。私はガラス越しに、揺れ動くチューリップをただ見つめるばかりだ。

 アメリカ軍の最大空母艦が北上している。韓国に続いて日本を訪問したペンス副大統領は、「戦略的忍耐の時代は終わった」と言い、「北朝鮮はアメリカ軍の本気度を甘くみるな」と警告した。まさか、そんなことはないと思うが、何かの拍子にミサイルの飛ばし合いが始まるかも知れない。アメリカ軍は多少の痛手があるかも知れないが、本土まで攻撃されることはないだろう。それに比べて韓国と日本は戦場かそれに近い被害を受けるだろう。

 我が家のチューリップもバラもこれが最後になるかも知れない。そんな危うい時代になってしまった。「何を信じればいいのか?」とテレビでも話題になっていた。姉妹で暮らしている高齢者の姉から「地震が来るから助けなさいと言われているが、そのリストに妹が入っていないのはどういう訳なのか」と電話をもらった。「あなたと一緒に暮らしているのだから、当然あなたが助けられるからでしょう」と答えると、「妹は私の言うことを信じない」と言う。「妹さんがどう言おうと、あなたは妹を助ければいいでしょう」と答える。

 地震ではなくて、戦争が始まるということなのだろうかと一瞬思う。姉の言動に悩まされた妹は「私は誰も信じていない」と姉の言葉を否定する。姉は「妹は小さい時から両親に可愛がられたが、私は見向きもされなかった。妹は私を病気だと言う。子どもの頃から人を信じたことはないと言う。おかしいと思いませんか」と言うので、「それでも、たった二人だけの姉妹じゃーないですか。信じるとか信じないとかではなく、助け合って生きていくしかないじゃーないですか」と答える。

 30分近いやり取りが何度も続くと、「選択肢はない」と言いたくもなる。突然に戦争が始まったなら、「何を信じればいいの?」などと言っておられない。でもきっと、「信じる」ものがある人が生き残れるのだろう。私は何を信じればいいのだろう。


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